Irish Music その55

 

The Blarney Pilgrims/Helvic Head   Jig

  • The Blarney Pilgrims

“パディ・キーナンが必ずやっていた曲だ。映画「タイタニック」でも演奏されていたかな。有名なトラッド曲である”

  • Helvic Head

“5パートあるこのジグ。Yellow StockingともThe Kittenともよばれるスリップ・ジグによく似たメロディが存在する。そのメロディはどちらかといえば「その4」で登場したThe Humours of Whiskeyのほうが似ているだろうか。しかし、ところどころこの曲に近いのだ。なのでどちらかというと“構成が”というべきだろうか。Jody’s Heavenでも録音したことがあるが、大好きな曲だ。ギタリストにとっても5パートというのは、非常に考えるに値する”

 

Sliabh Russell    Jig

  • Sliabh Russell

“確かパディはこの曲から上記の    The Blarney Pilgrimsに行っていたかもしれない。Amで演奏されるとてもいい曲だ”

 

The Butlers of Glen Avenue  (Jig

  • The Butlers of Glen Avenue

“これは曰くつきの曲だ。タイトルは多くの人がChristy Barry’s#2ということで覚えている。確かKevin Crawfordがそのタイトルで録音していた。ところが、作ったのはバンジョー弾きのTony Sullivanということだ。Christyとのセッションに向かう途中、テリー・ビンガムにこの曲のことを話したら「その曲はやらないほうがいい。沢山の人がChristyと一緒になるとこれをやりたがるけど、書いたのはTonyだ。非常に複雑だ」と言っていた。#2というくらいだから#1があるのだが、あまり好きな曲ではないので省略する。この辺は希花とも意見が合う。そして#1だがこれもChristy Barryとして伝わっているが、やはり他で演奏されているのを‘79年ころに聴いたことがある、という人もいる。その人曰く…Mary Begleyという人から習ったが、彼女はSean Coughlanというアコーディオン弾きからこの曲を習ったそうだ。SeanChicagoに住んでいたことがある。ChristyChicagoにもNew Yorkにも、アメリカのいたるところをツァーしているので、彼からSeanが学んだことも考えられるし、またその逆もあるだろう。この答えはもしかしたら、Seamus BegleyBrendan Begleyが知っているかもしれない。こんなことばかり調べていると頭が痛くなるが、とても面白い”