今日は7月15日。ゴルウェイは快晴だ。
日本には台風が来ているらしく、祇園祭も大変だろうな。そして、それにつれて自然と宵々山コンサートの事などを思い出している。
せみがうるさかったなぁ、暑かったなぁ…みんな若かったなぁ…。会場の周りに何日もかけて並んで、みんな友達になる。まさに青春だったんだろうな。
そのころからずっと応援してくれている、もう家族みたいな京都の人達。遠いところから今でも駆けつけてくれる人達。
みんな青春時代を僕らとともに過ごしてくれて、今も変わらず青春を楽しんでいる。素敵な人達に感謝。
あれ?晴れていてもセンチメンタルになるのは歳のせい?かな。
さて、快晴のゴルウェイでは、今日また、教会で少しだけコーマックと演奏をすることになっている。
それというのも、僕らがお世話になっている詩人の佐々木幹郎氏が、イギリスでの仕事の帰り、何年かぶりにゴルウェイを訪れているので、コーマックが教会に来てもらって、ここ、ゴルウェイで一緒に演奏しているところを見てもらおう、と言ってくれたのだ。
いつものようにコーマックのソロ演奏から入り、僕らがステージに上がって3曲ほど一緒に演奏。そして、エマ・サリバンのダンスと共にファースト・ハーフを終えた。
気がついたら今年はまだコーマックと演奏していなかった。
やっぱり素晴らしいコンサーティナ奏者だ。
セコンド・ハーフはBryan O’Leary & Colm Guilfoyle というSliabh Luachra出身の若い二人。アコーディオンとフルートの演奏だ。
いかにも出身地らしいポルカとスライドのセットが続く。
トラッドを継承する二人の真面目な若者。こういう若者を多く見て来た僕にとって、あぁ、ここにも素晴らしい演奏家がいるな、と思わざるを得なかった。
日本の、特にアイリッシュ音楽を語る人達は彼らのような、一見地味かも知れないけど、本当の本物に多く触れた方がよい。
やはりTune in the Churchに身を置く事はトラッド演奏家としてこの上ない幸せな事なのかも知れない。
21歳と27歳のこのコンビとは、またいつかどこかで会うだろうが、彼らからも先人たちの演奏について様々な見解が聞けそうだ。