2017年 アイルランドの旅 15

824  (木)曇り。7時起床。

今日でゴールウェイとはお別れだ。ベランダにたくさんの雀がとまってピーチクパーチク言っている。

だいぶ雨が降って来た。嵐のような、ゴールウェイらしい横なぶりの雨だ。

なんとアパートの斜め向かいにタクシーが止まっている。みたところお休みしているか、なんか食べているか、個人的な電話をしているようだ。

訊いてみると空いているそうなので、この雨の中ではこれしかない、とタクシーでトレインステーションまで。

ラッキー!ついていた。

ゴールウェイを1505に出発。最初の駅Athenryに着いた。15:23。どう見ても駅とは思えない道端みたいな駅だ。

Fields of Athenryのメロディが浮かんでくる。

2つ目の駅Woodlawn3:38 。3つ目Ballinasloe,3:49Ballinasloe Fairのメロディが浮かんでくる。景色は相変わらずの緑、また緑。

見えるのはその緑の中に佇む牛や羊だけ。この辺に来ると雨はあがってきたようだ。

Athlone着。4:04Trip to Athloneという有名なJigがあるがあまり好きな曲ではない。お、一杯乗って来た。

Clara4:28、お、あんまり小さい駅なので通り過ぎそうになったのか、急ブレーキがかかった。昨夜のギネスが残っているのだろうか。

Tullamore着。4:38 そろそろパソコンをしまうかな。また少し雨が降っている。

僕らはKildareで乗り換え。そこから45分くらいで電車を降りる。

Kildareの駅は吹きさらしで、多くの人がまるでエスキモーのような格好をして震えていた。

Muine Bheagに着いたらキアラン君が迎えに来てくれた。

キアラン君の家に着くとニワトリが出迎えてくれた。

どうやら季節の変わり目で羽が抜ける時期らしい。自分で羽をむしっては抜き、体を振っては抜き、そこら中に羽を撒き散らして歩いている。

それを見たキアラン君「あ、病気じゃないか。きっと死ぬ直前だ」と、マジな顔をして言っていた。

それは羽の生え変わりの時期だということで納得したキアラン君もホッとしたようだ。

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825  (金)晴れ。7時半起床。

Muine Bheagこれがなかなか難しい地名で、アイルランド人に見せれば「ミューナビョーグ」たまに「ミューナベッグ」(あくまでカタカナ表記だが)

そのように教えてくれる。

ただ別名Bagenalstown(バグナルスタウン)ともいうのでそちらの方がわかりやすい。ローカルの人たちは未だに昔の呼び名Muine Bheagを使っているらしい。

お仕事に出かけるキアラン君は、立ったままコーヒーとトーストを頰ばり、8時40分に家を出た。

「全部持った?」と声をかけると「大丈夫」と言ってさっそうと出て行ったが、5秒で戻って来た。

いつものことだ。自分の部屋の窓を閉め忘れた、と言って2階に駆け上がり「じゃ!」と言って今度はちゃんと行ったようだ。

確かにいつ雨が降るかわからないこの国では、窓を閉めて出ないと部屋がびしょ濡れになるかもしれない。

余談だが、よく朝ごはんでも座って落ち着いて食べたい、という人もいるが、僕もキアラン君と一緒で、特に朝なんかは”食べなくてはいけない”なら

できるだけ簡単に済ませたい質だ。

時間があろうがなかろうが関係ない。なんなら食べなくてもいい。

また、ニワトリがやって来た。

こけこっこ~と威勢よく鳴くニワトリはオスの方らしいが、こいつはどうやらメスらしい。

近くで見ていたらどこかで聞き覚えのあるこけこっこ~が聞こえて来た。

こいつは「こっこ、こっこ」と小さい声で鳴きながら歩いていることが多い。

今日は雨が降らないかもしれない。洗濯のチャンス。ニワトリが落ち着いて座っている。周りにはいっぱい羽が落ちている。