2018年春 アイルランドの旅 7

今日はこれからゴールウェイに向かう。小雨が降っているがすぐあがりそうだ。

昨夜遅くに彼らが帰って来て、そのうちの誰か一人が泊まっているらしい。

そっとキッチンに行って紅茶を作って、昨日のスコーンとで朝ごはん。広い家なので少々のことでは誰も起きてこない。

そうこうしている間に泊まっていたナイルが起きて来て、さすがに眠い目をこすりながらバウロンを持って帰って行った。

外はすごくいい天気。

さて、久々のゴールウェイ。何も変わっていないように見える。

過去によく演奏させてもらったAn Pucanというパブのムール貝とクラムチャウダーは間違いなく美味しいので、早速そこに向かう。

ここで少し腹ごしらえをして、ブライアン・マグラーが演奏するTig Coiliで彼と待ち合わせている。

今日はブライアンと町田かなこちゃん夫妻の家に泊めていただくことになっている。

セッションには以前から顔見知りのコナーという若くてハンサムなアコーディオン弾き、そしてブズーキ、フィドルで高名なミック・ニーリー、それからワーキングホリデーや留学で来ている若い男の子たちも参加して、でも相変わらずうるさい街中のセッションだった。

特に今日カーロウから来ている僕らにとっては、羊と牛とニワトリの声しかしばらく聞いていなかったので、人間ってなんてうるさいんだろう、としか思えない。

慣れているとは言え、ミックもブライアンも心の中では「うるせぇなぁ」と思っているだろう。

日本からの男の子たちも「すごくうるさくてよく聞こえないけど、やっぱり本場に来てこのリズムを体感しないとだめですね」と言って再会を約束して帰って行った。

いい感じの子たちだった。

ブライアンも昨日はコーク、今日も2本立てのセッションで疲れたので早く帰ってゆっくりしよう、と僕らを家に連れて行ったくれた。

7ヶ月ぶりの「しょうなちゃん」も少しだけ顔が見れた。生まれて8ヶ月。もう赤ん坊から子供へ早いもんだなぁ。

今晩は僕らもゆっくりしよう。カーロウとはまた違った意味で。