Irish Musicその128

Morning Thrush     (Reel)

有名な曲だったが、特にレパートリーに加えていなかった。それというのもどこまでもパイプチューンという気がするからだ。しかし今回、Seamus Ennisの父が1913年か14年に書いて、その楽譜を見つけたというSeamus Ennisが演奏しているものをお手本にしてレパートリーに加えてみた。いくつかのバージョンがあるが、やはり彼の父が書いたと言って始めた演奏が凄く良かった。以前、ゴールウェイの教会で共演したMick O’Brienの演奏もなかなか良かったし、Seamus Ennisのバージョンとほとんど同じだ。他にも数人のバンジョー弾きやNoel Hillの演奏もあるが、3パートあるうちの最後のパートのひとつの音がF#なのに対してGになっている。たったひとつの音だがどちらのバージョンを選ぶかを僕らは討論する。Gも確かに少しインパクトがあって良いが、僕らの結論はやはりF#でいこうということになった。こうしてどちらも知っておけば誰と一緒にやっても「うん?」ということにはならない。それにしてもすべてのパートが同じような音を行ったり来たりするので、久しぶりに覚えにくい曲だった。