2018年アイルランドの旅 2 カーロウ

ダブリン空港、午前7時。少し曇り気味なせいか寒いくらいだ。体感的には15℃を下回っているんではないかと感じる。

えーっと、今日は7月の5日。木曜日。

カーロウに向かう車の中から見る景色は全く変わらない。

その1時間半ほどの間にみるみる青空が広がって快晴となった。それとともに気温はぐいぐい上がりと言えども日本なんかとは比べものにならない。せいぜい24~5℃くらいではないかな?と思って調べて見るとやっぱり21℃だって。

それくらいでも普段より格段に暑いのでアイルランド人はみんな溶けそうな顔をしている。

僕らはこれからの動きのために、ここしばらくは計画を確認しながらこのカーロウで過ごすが、大きな行事が来週の半ばから控えているのでその準備もしなくてはならない。

パディ・キーナンも僕らの誘いでやってくる。シャロン・シャノンもやってくる。ここでレンスター・フラーがあるのだ。

アイルランド最大級の音楽フェスティバルのレンスター地方に於ける前哨戦みたいなものだ。

僕らは出演の依頼でもなければ出かけることもないのだが、何と言ってもキアラン君の生まれ育った町、カーロウのバグナルス・タウンであるということと、その会場で演奏する仕事や、僕はギター講師として参加するので顔を出さないわけにはいかない。

さて、この何もない町、バグナルス・タウンがどんな賑わいを見せるか楽しみだ。

そういえば、パスポートコントロールの時、係官が「どこへ行くんだ?」と訊いたので「カーロウ」と答えたら、この世のものとは思えないくらいの不思議そうな顔をして「え!カーロウ?またどうして」と言っていた。

そんな何もないところのまたその何もない小さな町がどうなるのだろうか?

「そういえば」がもう一つ。このフェスティバルで重要なポジションにいるキアラン君の家の掛け時計がまともな時間を指していた。