2019年 アイルランドの旅 14

9月7日    (土)曇り。

2019年はどんな旅になるだろうか、と言って2018年の旅のレポートを終えている。毎年いろんな刺激を受けているが、それがここにいると結構日常になってきた。いいのか悪いのかはわからないが、とにかくもう普通に溶け込んできていることは確かかもしれない。

特にバグナルスタウンやタラの田舎ではあまり見ることがない日本人のはずだが、もうすっかり地元に溶け込んできたように感じる。

それはいろんな人種がいるダブリン、エニス、リムリック、コークなどとはまた違う感覚だ。

もしかしたら人によっては、どこの田舎にもあるチャイニーズレストランの人間だと思っている人もいるかな?

9月8日    (日)晴れ。

そろそろ自身の70歳を記念する企画に伴ってのアルバム作りのことを真剣に考えなければいけない。いくつかの曲はスタンダード・チューニングで弾いた方がいいので、その練習もしなくては。

1991年以来、ほとんどスタンダードな調弦はしていないので1弦をEに上げるだけでも怖い。マンドリンの人とかディキシーランドジャズのバンジョーの人とか弦を張る度に寿命が縮まるんじゃないかな、と思ってしまう。

ギターの弦はそこまでテンションがきつくないが、それでも今のチューニングに慣れてしまうと結構怖い。

録音では12弦ギターも使おうと思っているがいつも一音下げてチューニングしている。3弦の細い方の弦はかなり怖い。

あー、弦を張らなくていい楽器はいいなぁ。バイオリンも顔の近くで弾いているから切れたら怖いだろうなぁ。

エレベーターの隙間に鍵が落ちるよりも確率は高いだろう。などなど、しょうもないことを考えているうちに時間が経ってしまう。

人生は短い。でももう70年も経つのか。結構長いなぁ。

ところでチキンは完食。ケンタッキーでこんなに食べたら1万円くらいになりそうだ。野菜も沢山入ってチキンは400円程度。みんな大きくなるはずだ、と、またまた感動してしまった。

そんな矢先、3日ほど出かけていたオスの猫が戻ってきた。なんだか顔も体も傷だらけでおまけに前足を引きずっている。とりあえず、様子を見てから病院に連れていくことを考えている。

9月9日    (月)曇り時々晴れ。

現在朝の8時。風が強く、寒々としているが後から良い天気になりそう。

バグナルスタウンに別れを告げに行ってみたが、いい意味で全く何も変化のない本当にのんびりした町だ。歩いている人たちもいつもと同じように見える。

美しい川を白鳥や鴨が泳いでいる。そして今日はおまけにカワウソまで泳いでいた。非常に珍しいということだ。キアラン君も話を聞いて驚いていた。

旅の終わりはいつでもせわしない。いろんな人にお礼を言わなくちゃ。

明日で今回の旅も終わり。明日はキアラン君と外食することになっている。

今日は僕の作ったビーフシチューとキアラン君がスペインで買ってきてくれたワインで乾杯。そして早く寝ることにした。

9月10日     (火)晴れ、

朝7時現在、気温は4℃だそうだ。東京の気温を見てみたら34℃になっている。30度の違いはでかい。

いよいよ明日、ダブリンからまず韓国に向けて飛ぶ。このところ不仲という話になっている韓国だがたくさんの友人が出迎えてくれることになっている。彼らとの絆は深いはずだ。

2019年アイルランドの旅は一応今日で締めくくろう。来年はいよいよ2020年。ただ単に割り切れる数字と言うことだけでも色々と特別な年になるかもしれない気がする。

体さえ丈夫ならば、また2020年アイルランドの旅というものを書いているだろう。