やっと

思わせぶりなタイトルだが、云いたいことは「やっと屋内禁煙」という決まりが始まった、ということ。

2020年4月1日だが、人類の歴史上2020年という年は消えてしまいそうだ。

とに角、なんにせよこれがなかなか決まらなかったのは、煙草を吸う悪い政治家のせいだったのだ。

僕は大学に入って少しの間、煙草を吸ってみた。恰好を付けたかっただけだ。それで大人の仲間入りができたような気になっていたのだろう。

しかし、ある朝「不味い」と感じてやめた。結局のところ好きではなかったのだと思う。

わずか数ヶ月だったかもしれない。

以後、全く手にしていないので50年以上は経つだろう。

おかげで、今は数十メートル先でだれか吸っているだけでも分かる。電車に煙草の匂いのする人が乗ってくると車両を変える。

正面から吸いながら歩いてくる奴がいると道を変える。

何が嫌かと云うと「なんで貴方の体内に一度入って吐き出された煙を僕が吸わなくてはならないのか」というところだ。

まだ、カリフォルニアが室内全面禁煙になる前、パブで演奏した後、家に帰ってギターケースを開けると煙がフワーッと出てきた。

髪の毛から、着ているものから、マイクケーブルまで全て凄い匂いだった。

やがて、従業員を守るため、ということが主な理由でそうなったのだが、シアトルへ行った時、ワシントン州はまだ法令としては施行されていなかったので、パブに入るや否やなんか違うけど何だろう、と思ったが、中に煙が充満していたのだ。

因みにサンフランシスコでは公共の建物内で規則を破ったら確か、¥1000ドルの罰金じゃなかったかな。場所によるのかもしれないけど。

ま、中にはヘビースモーカーなのに全く肺が綺麗、という人もいるらしい。

省ちゃんは不思議なくらい煙草の匂いがしない奴だった。

そんな風に色々なケースがあるようだが、この日本と云う国は湿気も多いし、人間も密集しているし、匂いが溜まってしまうように感じる。

食事の席では特に嫌だったのだが、今月から一安心。