恐ろしいものを観た。

テレビを観ているとたまに世にも恐ろしいものを観てしまう事がある。

今日、あるクラシックのバイオリニストがアイルランド音楽で有名な曲を弾きます、と言ってRyan’s Polkaを弾き始めた。

あちゃー、と思って怖いもの見たさに観ていたら、寒気がしてきた。

普通、素晴らしくて寒気がする、という事はあるけど、あまりの勘違いに寒気がする、というのはいかがなもんだろうか。

本人はとても楽しそうに弾いていた。実際楽しいのだろう。

バックのギターやピアノも楽譜を見ながら一生懸命弾いていた。

そして観ていた多くの人は、なんて楽しい音楽、なんて素晴らしいバイオリニスト、と思って観ていたに違いない。

別にいいけど。そして僕なんかが文句を言わなくてもいいものかもしれないが、これが一般的な日本人の抱いているアイルランド音楽の姿なのか、と思うとなんか微妙だ。

こういう人はダニーボーイか庭の千草くらいに留めておいた方がいい。これらも奥の深いものではあるが…。

いや~恐ろしいものを観た。

信じるか信じないかはあなた次第、という番組の後だっただけに、素晴らしいと思うか思わないかはあなた次第。