夏の想い出

皆さんにはどんな夏の想い出があるでしょうか。

僕は子供の頃、夏休みになると必ず母方の実家、長野県の上田市に行っていました。

それこそ煙突からモクモクと煙を吐く機関車に乗って。

トンネルに入ると慌てて窓を閉めたり、汽車は一旦戻って勢いをつけて坂を登るような、そんな旅でした。

冷凍ミカン、麦茶。麦茶はせとものに入っていたと記憶しています。

それに、塩分補給の為か、塩気があったような記憶もありますが…どうなんでしょう。

峠の釜めし、横川でしたっけ?

祖母は生け花の先生で森光子みたいな人だったなぁ。

よくおやきを作ってもらった覚えもあって、大人になってからも見様見真似の記憶を頼りに自分で作ったりしていた。

中身は味噌と砂糖で甘く調理したナスだったけど、それが絶品だった。

おこうせんという粉を砂糖と水で溶いて氷を入れて食べる(飲む?)これは別名、麦焦がしかな。多分「こうせん」というもので、静岡人は「お」をつけていう事があるので「こうせん」が正しいかも。

静岡人は、おしょうゆ、お砂糖と同時に、おソースと云います。

上田に戻って、みすず飴というのもよく覚えている。

何だか食べ物ばっかりだけど、省悟が良く言っていた「食べ物は大切だ。何を食べたか、ちゃんと覚えておかなければ食べなかったのと同じだ」

考えたら彼はスマホが普及する前に逝ってしまったかな。

今のようにスマホがあると、どこへ行ってもパシャパシャ。

最初の頃は「失礼な。早く食べろ」と思っていたけど、今ではおかげで「あの時のあれ、どこだっけ?確か5年前…」なんて言って探し出せている。

夏といえば、静岡と云う立地条件から海水浴というのも想い出のひとつかも知れない。

海の家で静岡おでん(勿論当時はそんな名前ではない。単なるおでん)鰹の粉末と青のりをたっぷりかけて、

今思えば不衛生極まりない、という感じだったけど、それでもこんな夏の想い出、この2年間、多くの子供たちが経験できていないことかもしれない。

僕らが生きている間に世界は元のようになるんだろうか。