今回の誤送金事件。
使った奴もさることながら、長いこと放っておいた生ぬるい役所にも突っ込みどころはいっぱいある。
もう散々語りつくされているだろうから何も僕がわざわざいう事ではないが、この事件で思い出したことが有った。
かなり前のことだが、アメリカでの一件。
東海岸に住むある日本人の話。
ある時、日本から20万円の振り込みがあった。彼はアメリカに住みながら色んな情報を日本の或る雑誌社に提供していたので、その原稿料だったのだろう。
振込伝票を見て彼はぶったまげた。
なんと20万円のはずが20万ドルと表示されていたのだ。
さて、彼は部屋の中を動物園の熊のようにあっち行き、こっち行き歩き回ってしばらく考えたそうだ。
どうしよう…どうしたらいいか…黙っていようか…いや、それはまずいだろう。でもこれもらったら美味しいなぁ。
そうだ、ちょっと友達に相談しよう、と思い立った彼は西海岸に住む親しい友人に電話をかけてみた。
「20万ドル間違って振り込まれたんだけど」即かえってきた返事はこうだった。
「それおろしてすぐにずらかってこい!!」
友人もすごく真面目な奴なのでこれは冗談だという事が彼にもすぐ分かったのだが、そんな話があった。
これ、だれかに聞いた話ではなく、直接本人から聞いた本当の話なので、今回の事件で思い出したけど、そんな事ってあるんだなぁ。
因みに、彼はすぐに銀行と連絡を取って、間違いだという事を伝えたらしいです。
しかし、今回の事件。
恐らく10人中9人くらいはこんな金額だったらビビッて返すと思うけど、よりによって残りの一人のとんでもない奴に当たったもんですね。
町の人口がどれくらいか知らないけど、かなり「ビンゴ!」という命中率。
いやぁ、世の中面白い。
明日ATMに行ってみようかな?