ランドセル問題

近頃、話題になっているランドセルの話。

キャリーバッグスタイルにした方が体への負担は軽くなる、ということ。

僕らの時代とは違って、どうなんだろう。教科書なんかも沢山あって確かに重いんじゃないかな、とは思う。

両手が空いて転んだ時に危険度が減る、というのも分かるが、僕らがデイパックを担ぐ時もあまり重くならないように工夫した上で両手がフリーになって便利だ、と考える。

そうしてみると、子供の体重と大人の体重、そして荷物の大きさや重さを考えてみたら、いくら両手が空いていてもちょっと負担が大きすぎるかな?ということも分かるかもしれない。

今はどうなっているのか知らないけど、やっぱり全部持って行って、全部持って帰るのかな?もし、そうだとしたら、その辺って変えられないのかな?

実際、どれくらいの重さを持って行っているのか知らないので、そんなことでへこたれるな!なんていう軍隊みたいなことは言いたくはない。

電車の中で爺さんばあさんに席を譲らずにガキが座っていたら「起立!」とは言いたくなるが…。

今回の一連の報道を見ていて、どうも抜けているところがあるような気がしてならない。

大事なことはそのキャリーバッグスタイルのものをどう転がすかをきちんと大人が教える事だろう。

街でもそのようなバッグをおもいきり引きずって人ごみの中を歩く大人が一杯いる。

傘を振って歩く大人もいっぱいいる。

商店街の人ごみを平気で走り抜けていくウーバーイーツもいっぱいいる。

僕は常日頃思うが、臨機応変にここではこれはいかんだろう、とか、ここなら大丈夫だろう、とかいう事を大人が子供に教えるべきだと思う。

ほんの5~6歩で渡れるところに歩行者用信号があっても、止まらなくては危ない場面、止まったほうが車に迷惑がかからない場面、また、なにも来ていないのに止まらなくてもいいんじゃないか、さっさと渡ったほうがいいんじゃないか…なんて言う事も、しつこいくらいに子供たちに教えてあげたらいいと思うが。

でも今どきは余りにも危機感の無い大人が多すぎるし、周りに気を遣う大人も減ってきている。

そんな中でせめてこのランドセル問題。キャリーバッグはズルズル引きずってはいけない、他の人の迷惑になるし、と教えてあげるとか、担ぐんだったら中身を年齢に合わせた重さにしてあげるとか、考えるところは色々ありそうだ。