2022年 アイルランドの旅 14 バグナルスタウン

電車は少しの遅れでバグナルスタウンに着いた。こちらも快晴。

仕事先から直接迎えにきてくれたネクタイ姿のキアラン君と再会。

希花さんはこちらに住み始めてから一度来ているが、僕は3年目の再会だ。

一旦家に戻り、さて、ペンギンは?と探すが、どこかへ出かけているらしい。

しばし、変わっていない景色を眺めながらの相談が決まり、ここで有名なホテル、ロードバグナルスで食事をすることになった。

おれが払う、おれが払う、と何度も嬉しそうに言うキアラン君。そこそこ高くつくだろうが、お言葉に甘えることにした。

この辺の人がなにかお祝い事があったり、ちょっとオシャレに食事、なんて言う時に出かけて行くところだが、考えてみたらここぐらいしか無いかも。

僕らはずいぶん前にここでの演奏の仕事をレギュラーでいただいたことがあるので、オーナーもバーテンダーも顔見知りだ。

もちろん、キアラン君も来ているお客さんとあっちこっちで挨拶を交わしている。

ここも2年間、大変だったんだろうな。

僕はハンバーガーをオーダーしたが、その肉の厚さは想像をはるかに超えていた。と言うよりも、前にも食べた記憶はあるが、もうしばらくは日本サイズに慣れてしまっていたのかな。

どうやって食べたらいいんだろう、と言うくらいのものに、これ全部食べるのは不可能、と思われるフライドポテト(こちらではチップスと言う)が山のように付いてくる。

こんなもの小さい時から食べているから、キアラン君のようにケアーして細い体を保っていても、出てくるフルートの音色はそこはかとなく太く、また深い音になるのだろう。

希花さんのフィッシュ&チップスも皿からはみ出しているし、これでもか、のチップスが付いている。

お腹いっぱいになってコーヒーをいただいて家に戻ると、ペンギンがうろちょろしていた。

これで7匹も子供を産んだのか、と思うくらい小ぶりな猫だ。

日本の猫ではあまり経験しないが、僕のように初めて会う人にもすぐ近づいてきて周りでじゃれている。

おコメとコムギもそうだったのは、この広い空間で緑に囲まれた生活をしていると怖いもんなんかないのかな。

しばし、ペンギンの相手をしながら白ワインを3人で2本開けたところで、キアラン君、嬉しそうに今度は赤ワインを持ってくる。

そして3人でしばし演奏を楽しみ、また話をしながら、ビール飲むか?と言うキアラン君。

結局、1時半ごろみんな眠りについた。その間、ペンギンはソファの上でずっと寝ていた。