もう9月だ。
やっぱり温暖化のせいで、普段の8月とは比べものにならないくらい好天に恵まれて暑いと感じる日があった。
ここも25℃なんていうのが当たり前になって、日本は40℃が当たり前の国になるだろう。
かなり前、天気のことばかり言うのは年寄りになった証拠なんて言う話を聞いたことがある。
確かに年寄りが集まると「今日は暑いでんなぁ」「寒おますなぁ」なんて言う感じかな。
さて、丸々1ヶ月が過ぎて、決して忙しかったわけではないが、思えばバタバタと過ぎて行ったような気もする。
この辺の道も歩き慣れてきて、何と、緑が多く空気が軽くて美しいところだろうと感じる気持ちが毎日のように湧いてくる。
比較的安全と言われているアイルランド だが、そりゃいろんな事も起こる。
僕は多くの国には行ったことはないが、アメリカや、ここアイルランド を歩いていてふと気がつくのは、やっぱり日本と違う歩き方をしているな、という事。
いや、足は右と左を交互に出しているが、そんなことではなく、周りへの注意である。
ここも結構狭い道がある。
田舎の、例えばアンドリューの住む辺りなどは、あの狭い道を80㎞くらいで飛ばしてそのまますれ違っている。
道脇の木々をバリバリいわせながら。
もし子供でも人でも出てきたらどうするの、と訊けば「神の思し召し。仕方ない」と普通に言っている。
ゴールウエイの街を歩いていればそんな事もないけど、やっぱり結構危険な感じもする。
9月に入り、学校も始まると朝方などは子どもを学校に送り届ける親の車で休みの時の倍ほどの交通量になる。
それに、夜などはこの国に来て酔っ払い運転に轢かれて人生を終わるのも情けない。
アメリカでは夢を追いかけて勉強をしていた若者があっけなく銃で撃たれて死ぬ。別に日本人に限ったことではないにせよ、もったいない。
とにかく道を歩いていて、アイルランドでは車社会、アメリカではそれに加えて銃社会、ということは常に頭に置いておかなくてはならない。
それでも気の抜けるときはあるし、歳のことも考えると、たまには気を張って生きるのは悪いことではないと思う。
年取ればとるほど周りにアンテナを張る訓練はしておきたいものだ。
それでなくとも思わぬところで引っかかってこけそうになったりするし。