2022年 アイルランドの旅 50

前回の虹の話でもう一つ強烈に想い出されるものがあった。

トラボルタとニコラス・ケージの「フェイス・オフ」という映画で、Over the Rainbowが流れたシーン。

どうやらオリビア・ニュートン=ジョンの歌だったらしいが、この映画の中での最も印象深いシーンだった。

子供の頃から映画同様、映画音楽というものは相当好きだったように記憶している。

古くは、ブラザース・フォアの歌をラジオで聴いた「遥かなるアラモ」の主題歌「Green Leaves of Summer」これには深く感銘を受け、この映画を観に単身で東京まで出て行った。新幹線もない頃。まだ小学生だったかも…。

それからしばらくしてギターを手に入れ、DマイナーからDにいく独特なイントロに憧れたものだ。

映画音楽をギターで弾いてみる、という試みを盛んにやっていたのもその頃から。

「北京の55日」「酒とバラの日々」「鉄道員」「ウエスト・サイド物語」(当時は「…ストーリー」ではなかったようだ。挿入曲の「Somewhere」がギターでのお気に入りだった)

もちろんビートルズに関しては何度も何度も映画を観に行った。

「Help!」のあのタカタカタカタカっていうところ、どうやっているんだろう、なんて期待して喰い入るように観ていると、何故かそこのところだけぼかされているんだなぁ、これが。確かそんな記憶があるけど定かではない。

多くの映画音楽はかなり大規模なオーケストラで演奏されているものが多く、著名な映画音楽作曲家などの素晴らしい楽曲とアレンジだったので、それらをギターで弾く、ということにかなりの喜びを感じていた。

「禁じられた遊び」というのはすでに映画音楽というよりもギター曲だったのかな。

そういえば「栄光への脱出」という映画の音楽も素晴らしかった。

「ティファニーで朝食を」はもちろんムーン・リバーだ。

まだまだ思い出してみるといろんな素晴らしい作品があるはずだ。

しかし、邦画というものはほとんど観なかった。山本五十六の映画を子供の頃父と行ったくらいか。

あとは「銀座の恋の物語」っていうの観たな。

あれでオクターブの音が出ない卓上ピアノが売れた?って…そんな話はないよね。

多分、洋画=音楽、というつながりで必然的に洋画に惹かれていったんだと思う。