先日、面白い会話のやり取りがあった。
例のニャンちゃんが「ジージュ―に行く」と言ったので僕は「G-10」とかいうお店の事かと思って聞いていると、どうやら洋服屋さんの「GU」の事らしい。
「それはジーユーだよ」と言っても「ジージュー」
なので、「ユー」と言ってごらん、というと、はっきり「ユー」と言う。
それを何度か言わせて、よし「じゃぁジーユーと言ってごらん」と言うと「ジージュ―」
更に「じゃぁ、英語のSee Youは言える?」と訊くとはっきり「シーユー」と言う。その要領で「ジーユー」を言わせてみるとまたしても「ジージュ―」
この会話で思い出したことがある。
レストランに居た時、タイ人のウエイターが居た。
その彼が「トンカチュ」と言うので「それはトンカツだよ」と言っても「トンカチュ」
では「ツって言ってごらん」すると「ツ」とはっきり発音する。何度も言ったあと、
満を持して「じゃぁトンカツって言ってごらん」すると「トンカチュ」
どうやら単独では言えても文字が重なってくるとダメみたいだ。
多分、僕らの英語なんかでもそういうのがあるんだろうなぁ。
通じないわけではないものとか、通じないものとか。
人名にしてもなかなか発音できないものがある。
僕が苦手なものに女性の名前でAnneとか。これ不用意に発してしまうとUnのようになってしまう。
Theoとかいう名前も…これはそこそこThの発音には慣れているのでいいが、これをカタカナで書け、と云われると困る。テオと表記するしかないのだろうか。
言葉ではやっぱりアメリカという人種のるつぼに於いて非常に面白い経験はいっぱいあるが、多くは忘れてしまったなぁ。
中国人のシェフに、チキンは?と訊くと「チー」おへそは?と訊くと「チー」紙は?と訊くと「チー」地面は?と訊くと「チー」
全部「チー」上下左右、あ、いや、左右という事はないか。ともかくそれぞれの上がり下がりが違うようだし、実際には「ディー」とか「ズィー」なのだが僕らには全部「チー」に聞こえたようだ。
「トンカチュ」も「ジージュ―」もそんな風に聞こえるんだろうか。
全てはバベルの塔を作った奴らが悪い。