1月3日、友人に初詣に行こう!と誘われたので、たまには良いかと重い腰を上げてみた。
その前に友人の私用により原宿で待ち合わせたが、もうその時点で挫折しそうになった。
明治神宮に出掛ける人、原宿にショッピングに出掛ける人、人、人…。
ずっと昔、北海道から出てきた平塚研太郎君が「まるで無数のニワトリが歩いているようだった」と原宿、竹下通りなどを表していたっけ。
この後浅草に出掛けるつもりだったので、明治神宮はいいかな、と思っていたがせっかくなのでちょっと行ってみたところ、やっぱり挫折。
このままこの行列に付いていったら何時間かかることやら。
同じ時間を費やすなら、目的地、浅草に向かった方が得だ、と判断。
迷わず電車に乗っていざ浅草へ。
お、結構遠いんだな、と思いながらも、久々の浅草に少しの期待を持っていた。
でも、感慨にふける間もなく、電車を降りた途端、ほとんど歩ける状態にない。
やっとの思いで外に出ると、こりゃまた人、人、人…。
あたり前のことだが。
雷門を通過して、お参りを済ませるまでに30分近くかかったと思う。
友人が、おみくじをひきたい、と言うので「こんなもん100円で判断されてたまるか」と、ひねくれつつもひいてみた。
僕は見事「大吉」をひいた。
友人は見事「凶」をひいた。
「だから止めときって言っただろ。俺の大吉あげようか?」
なんて言いながら、その場を去り、なにか食べる事にした。
友人は「食べる気がしない」としょげていたせいか、なかなかこれ!という店も見つからない。
その辺の屋台で食べても、立ち食いでもいいか、と思いつつ、少し座って、と思っていたところ、怪しげなタイ料理を見つけた。
よし、そこに入ってみよう、と狭い階段を上がり、中に入って「しまった」と思いつつ、店も狭くて、すぐに店主が居て眼が合ってしまったので時すでに遅し。
もちろん期待もせずに待っていたらその通りのものが出てきた。味が悪いわけではないが、「これ、自分で作れる。なんか店主の余り物喰わされているんかも」
なんて思いつつ、友人のガパオライスもそんな感じ。
そこで「そうか、このご飯は君のおみくじのせいだ。ならばこれでチャラだ」とポジティブな考えを伝えた。
友人は微妙な反応を示していた。
僕はあまり宗教と言うものには興味が無い。
あれだけ教会に通っていた母親にも、亡くなった時、お坊さんが来ていた。10歳の僕にとっても不思議な事だった。
でも、飛行機が揺れ出すと何故か「神さま、御助けを」と言いたくなる。
結局、友人は自分から張り切って「浅草でお参りする」と言っていたが、帰りは少しげんなりしていた。
僕は余りの人ごみでげんなりした。
そう言えば、帰りにアメ横も寄って来た。この際だからいいか…と思い。
懐かしいアメ横。
省悟、好きだったなぁ。二人でよく来ては、僕はいつも店の外で待っていたなぁ、なんて想い出しながら人々の列に埋もれていた。
結局、昨夜は10時間も寝てしまった。
やっぱり家でじっとしているのが一番いい。
ボケない程度にいろんな人に会い、一生懸命身体を動かし、一生懸命練習して、出来れば空いている時に外出して…等々。
今年も普通に生きる事が出来たら良いかな?と思う。
何といっても「大吉」
おいおい!信じなかったんじゃないのか?