さらば伊達巻

正月もあっという間に過ぎてしまった。

考えてみるに、今年は6本も伊達巻を食べてしまった。

3本は自分で作った物。3本はいただいた市販の物。

市販の物を食べるまでは自分で作った物で充分だと思っていた。

形良し、味よし、食感良し…。

ところが、やはり市販の物は良く出来ている。

察するところ、はんぺんで作るものと、本当にすり身の魚を使うものの違いだろうか。

それに、いい加減な粉末の出汁とちゃんとした出汁の違いだろうか。

あと、やはり自分では砂糖を控えめにしてしまうから、だろうか。

それにしても6本は多いんでないかい?

おまけに、プラス栗きんとんだ。

これはもうじっとしているわけにはいかない。

なので正月早々、ほぼ毎日2万歩も歩いている。

初詣も2万歩は軽く超えていた。

餅はあまり食べない。そろそろ危険な歳になっているし…てなわけではない。

それでも今年は丸餅をいただいたので、京都から西京みそを買ってきて、京風のお雑煮を作ってみた。

子どもの頃のお雑煮はおすましだったが、大学で京都に出てからはもっぱらこのスタイルが気に入っていた。

結局、そのお雑煮と紅白のかまぼこ、栗きんとんに主役の伊達巻。

僕の正月はそれだけだった。

だが、大満足だった。

おせちも時代とともに随分と変化してきているんだろうけど、伝統というものはいいもんだ。

そうして思うと、黒豆くらいは煮ても良かったかな。なんて、全部甘いものではないか!

今、気になるのは、あちこちの店で余っただろう伊達巻はどうなっているんだろう。

街から伊達巻が消えて、今は七草粥のパックが鎮座している。

春はそこまで…にしては寒い!

余談だが、こどものころはイタチマキだと思っていた。これ、前にも書いたなぁ。

でも、ジョン・ウェインの西部劇の看板を見て「西部のいたち男」って何だろうと思っていた事を想い出した。