友あり遠方より来る NY編

NYからディナがやって来た。

正確に言うと台湾からのフライトだったが。

どうやら今年93歳になる父上の具合が芳しくなく、台湾に里帰りしていたらしい。

彼は本当に僕に良くしてくれたし、台湾にも連れて行ってくれた。

もうそんなに歳取ったんだな、とビックリしたが、もう一つ、ディナがもう50にもなるっていうことも聞いてびっくりした。(この際いいか)

2人で演奏していた頃25歳だったので…そりゃそうか、僕もまだ50歳だった。

Up She Flewをリリースしたのが2000年だったので、あれから25年。

今回は父上のお見舞いと、せっかくなので日本にも、という気持ちで、随分前から「日本に行くけど会える?」と訊かれていた。

久しぶりに会ったが…といえども2017年の8月にキルケニーで会った時が本当に久しぶりだった。

それでももうあれから8年にもなるのか。

ボーフレンドと一緒だったが、二人ともベジタリアン。

前回日本に来た時もディナは肉も魚も食べなかったので、あの当時、日本ではなかなか「それもんのレストラン」を探すのが大変だった。

居酒屋でキャベツでも食べさせておけばいいか、なんて思ったりもした。

今回、二人ともそんな事なのでちょっと僕の処で日本茶を飲んで話をして、少し音楽をやって、苺を食べて。

結局コーヒーもミルクは入れないし、まぁ、それは良いとしても、味噌汁もうどんも蕎麦も出汁に魚が入っているし、本当に困る。

パンは美味しいと言って食べていたが、ミルク使っているんじゃないかな…?

取りあえず、種類豊富な日本のパン屋さんにはほとほと感心していたようだ。

そして、外人あるあるの「渋谷スクランブル交差点を見たい」と意気揚々と出掛けて行った。

「安全な国だけど、人が多いし、スリには気を付けるように」とメールを送ったら

「うん、気を付ける。今ベジタリアンレストランを探している」という返事が返ってきた。

ディナの方は2度目の日本(と言ってもほとんど25年ぶりか)彼の方は初めての日本。

そりゃ、渋谷には行ってみたいかな?

明日から京都に行く、と言っていたが、思い切り楽しんでほしいもんだ。

おかげで、25年来の友人にこうしてまた会えるというのはとてもいいもんだ、という実感が湧いた素晴らしい一日になった。

しかし、日本に来て美味しいとんかつもダメ。美味しい寿司もダメ。美味しいラーメンもダメ、となると、なかなかにリミテッドだ。

埼玉県人と一緒に「その辺の草でも食っておけ!」てか?