2017年 12月15、16、17日 越谷、安中、東京 with Alec Brown

初めての試み。そして初めて会う人物。こんな無謀なことを考え付いたのは、他ならぬ希花女史。

兼ねてからチェロ奏者との演奏を思い描いていたので今回のコンサートのためにネットで見つけた人物が彼だったのだ。

アメリカ生まれ。それも南部、テネシーやオクラホマに囲まれたアーカンソーの出身。そう、有名なアーカンソー・トラベラーの。

そして、現在はアイルランドのリムリックにあるリムリック大学で音楽を専攻しながら仕事としても演奏活動を行っている。

そんな彼と羽田空港で会ったのが火曜日。水曜日から少しづつ練習して、しかし、彼にとっても初めての日本。

聞いたところによると、子供の頃アーカンソーで日本語のクラスがあったらしい。そこで少しだけ日本語を勉強したころから日本にはとても興味があった、ということだ。

なので、少しはどこか連れて行ってあげないといけないな、と思い、スカイツリーや浅草、それに寿司、トンカツ、ラーメンくらいは食べさせてあげようと考えると、なかなかハードなスケジュールであった。

ま、大体クリアーできたと思うが、問題は音楽である。

今回、越谷のおーるどタイム、そして安中のサウンドタム、東京では新大久保のホールでの3回だけだが、日を追ってまとまってきたような気がする。

確かにチェロのサウンドが入ると音に厚みが出るし、それはベースともまた違った音域だし、彼のバックグラウンドからも言えるようにオールドタイムの曲も一緒に出来るし、アイリッシュ・チューンも一緒に出来るし。

そんな意味では願ったり叶ったり。それに一番のポイントは、結構いい奴だったということ。

これはとても大事だ。

まだまだスーパープレイヤーとは言えないが、一生懸命音楽を模索している姿には感動を覚えたくらいだ。

多くの人がこのトリオはまた聴きたい、という意見を寄せてくれたし、CDも作るべきだ、という意見も聞かせてくれた。それもお世辞とは取れない感触であった。

又よんであげたいし、それだけでなく、また一緒に音楽を創り上げていきたい一人であるし、

今度来たら関西方面の人にも是非聴いてほしい音楽でもあったし、近いうちにまた来てもらうかもしれない。

今回の旅でお世話になった、おーるどタイムの椋野夫妻、サウンドタムのタムちゃん夫妻とお手伝いの方、それと全ての場所でお世話になった古くからの友人、村松、古川、高見、高橋(敬称略)に感謝します。

それと、初めての試みに参加していただいた全ての方にも感謝いたします。