またしても気持ちのいいお天気にめぐまれ、ジョンを連れて僕と希花は一路お茶の水へ。
沢山のギターのなかから、特に僕もジョンも使っているローデン・ギターの選定をおこなうが、どれをとっても素晴らしいものばかりで選ぶのはとても難しい。
それでも僕とジョンで一本ずつ“これ”と思うものに、認定書を付けてくれた。是非トライして欲しいものだ。
さて、クリニックの方はというと、なかなか説明するのも難しいものだが、充分に彼の彼らしいギター・プレイを味わっていただいたものと思う。
お客さんの中に、アイリッシュミュージックを実際に演奏している人がひとりもいなかったことは残念だ。
僕は95年に彼のギター・プレイを聴いたことがひとつの飛躍の素となった。ショックだったのである。
これはいかん。いつまでも同じ所にとどまって、じぶんこそは、などと思っている場合
ではない。次にいかなくては、自分のスタイルを創り上げなければ、と必死になったものである。
ことさら、アイリッシュというカテゴリーをひとつの核としてこの東京でも活躍しているひとたちが、もしかしたら次のステップのヒントを得られるかもしれないチャンスを掴もうとしないことは重ねがさね残念でならない。
まぁ、諸々の事情があるだろうし、こんな歳寄りのたわごとはこれくらいにしておいて、この日のために多くの人が集まってくれたことを感謝いたします。
フラメンコギターを弾いている、という若者は、一番前で食い入るように、時に嬉しくて笑いが止まらない、という表情をしていたのが印象的でした。
店の前でぶらぶらしていたニュー・ヨークから来た、というおじさんも全く知らなかったはずなのに感激して最後まで聴いていってくれました。
昔からの友人である村松さんはぜーぜーいいながら(でもないか)「会社終わって間に合いそうだからすっ飛んできた」と言いながらやってきてくれました。
遠い新潟から駆けつけてくれた白井さん。ホワイティーと呼んでくれ、と、けったいなことを言っていたけど、すっかりジョンと仲良くなってしまい、かえりにはビールからラーメンに至るまで、全て僕らにご馳走してくれました。
今度また新潟に遊びに行かせてください。
お店のスタッフのかた。セッティングご苦労様でした。後片づけ、大変だったでしょう。
あんな感じで良かったのかな、と反省しておりますが、また是非よろしくお願いします。
ローデン・ギター、売れるといいですね。