長かったような短かったような10日間が怒涛のように過ぎました。
足を運んで頂いた皆さんには心から感謝いたします。
彼を目の当りにせずにアイリッシュ・ミュージックを語ることはできない、と強く断言した僕の気持ちが分かっていただけたと思います。
生活から生まれる感情を、何百年にも渡って語り伝えられているメロディに乗せて歌い、演奏していく。そんな彼の姿を何年も観てきて、僕らにとっては外国の音楽であるアイリッシュ・ミュージックを心から感じ取るためには最も必要な人物である、と確信しました。
外タレが来日すると見逃すことはご法度だった時代から随分変わって、今や部屋の中でいくらでも観ることができてしまう時代になりました。
そんな時代なのでなおさら彼のような本物は自分の眼で確かめなくてはならないでしょう。
安っぽい「アイリッシュ、ケルト系の音楽が云々」というような日本のお決まりのフレーズに騙されているわけにはいかないのです。
彼、いつか四国の周りをボートで巡りたい、と言っていました。
四国というのがどこから出てきたのか知らないけど、お遍路の旅なんかも限りなく似合いそうです。
元気に戻った、というメールも来ていました。
皆さんによろしく、とのことです。