久しぶりの遠征は、言わずと知れた我夢土下座とのジョイント。
僕の大好きな人達だ。
1971年の頃から…記録によると9月くらいからの付き合いらしい。
とんでもない連中に関わってしまった、と言うのが最初の印象…だったと思う。
その辺のことは確か別な項目ですでに書いているはずだが。
みんな若かった。もちろん、僕なんか21歳?だったかな?計算すればすぐ分かるが、まぁいいだろう。とに角みんな若かった。
若い時からたぐさんは渋かった。無表情ともいえる淡々と歌うその様、歌声は心打つものがあった。
今回もじっくり聴かせてもらったし、もしかしたら初めてだったかもしれないが、まともにハモッていただいて一緒に唄った。
もちろん進ちゃんにも手伝ってもらったし、なんやかやメンバー全員の名前が出てこないし、顔と名前が一致しなかったりで申し訳ない。
僕は省ちゃんや進ちゃんほど彼等と繋がっていなかったので、無理もないと思うが。
彼等グループの織りなすサウンドはとても真面目で清らかな自然のイメージがある。
ブレンダン・ベグリーに連れて行かれた、大西洋を見下ろす崖。
そこで大自然の織りなすそのすべての音、音として聞こえてこない「なにか」までが音楽だ、と感じ、彼らの織りなすサウンドが僕の心の中でひとつになっていた。
そんな彼等との音楽会は僕にとっても至福のひとときとなったし、おそらく集まっていただいた皆さんにも喜んでいただいたことだろう。
数か月前、西尾の「て―さん」から「よー!我夢土下座と一緒にやらんか?どうやろか?」みたいなお話をいただいて、喜んで参加させていただくことにしたのは正解だった。
あんまりやり過ぎると飽きられてしまうかもしれないが、彼等もそうしょっちゅう出かけられないだろうし、お互い歳も取るし、またいつ出来るか分からないけど、またやりたいと思っている。
こんな機会を与えてくれた「てーさん」とその仲間たちに感謝だ。
そして我夢土下座も今のまま、歌を作り続け、歌い続けて、この大自然の中で生きていってほしい。
折しも今日、西尾から戻ってきたら、イランがイスラエルを攻撃した、というニュースが流れてきた。
せっかくの大自然を破壊することしか頭にない最低のバカどもはいつまでそんなことを続けるつもりなんだろう。
僕はジェイミー・フォックスの出ていた2007年の映画「The Kingdom」のラスト・シーンを思い出してしまうのだ。
それでも、我夢土下座との余韻に浸れる僕は幸せだと感じている。