2018年4月、本来なら桜が真っ盛りだったかもしれないが、今年はえらく早い時期に咲いてしまったようだ。
僕らですらアイルランド滞在中に満開のニュースを聞いたため、ほとんど見ていない。
それでもノエルと共に、数人の古くからの友人が上賀茂神社の遅咲きしだれ桜を見に連れて行ってくれた。
全ての会場で素晴らしい演奏を聴かせてくれたNoel Hill
僕らはなぜかこの音楽を始めてしまった。
そしてこういうアイルランドを代表するようなミュージシャンを日本に呼ぶことになってしまった。
大変なことだが、老若男女、アイルランドの演奏家たちが必ずフォローしてきた人達だ。
しかし、日本ではアイルランド音楽を演奏している人たちが、こういう人たちの演奏を生で聴こうとしない。
そんな中でも各地できちんとコンサートに足を運んでいただいたアイルランド音楽愛好家の方も数人いた、と認識している。
そんな人たちのお顔は本当に輝いて見えた。
アイルランド音楽を演奏する上で知っておかなくてはならない知識や、プロフェッショナルとしての姿勢、その全てが生身の彼を見なければ伝わってこないものがある。
それはセッションなどでは学べないものだ。
音楽は楽しいものだが、ある意味、苦しいものでもある。
彼は、その全てを見せてくれる。そして音楽として僕らに伝えてくれる。
今頃、起きていそいそと帰り仕度をしているだろう。
昨日見たあの荷物、全部入るかな?本人は全部持って帰ると言っていたが。
飛行機でよく寝て、乗り換えでゆっくり休んで、気がついたらアイルランド。
そんな風に無事な旅ができるように祈っています。