いろいろな言い方がありますが、とに角今年一年、お世話になった皆様に感謝いたします。
正月を京都で過ごした2013年。今年もあまり力まず、今まで通りにやっていこうと、特に心に誓うこともなく、京都の冷たい空気を体に受けていた。あの時から、もう1年が過ぎようとしているなんて。
誰もが言うように「歳取ると時間が早く過ぎていく」というのは、どうやら本当のようだ。おそらく、希花さんと僕では3倍くらい違うのだろう。
聞くところによると、彼女は15時間くらい眠れるらしい。それにひきかえ、僕は6時間がいいところだ。朝、4時、5時には眼が覚めてしまうことがよくある。
それで結局、昼寝はするのだが。(しかし、希花さんの場合は15時間寝ても昼寝はするそうだ)
そのうえ、歳取るといろんなことに文句が言いたくなってくるらしい。 携帯を見ながら歩いているやつには「前を見て歩け」と言いたくなってしまう。
自転車がすぐ横“すれすれ”をなにも考えずに通り過ぎていけば、こけろー!と念力を送るが、なかなかこけてくれない。
国会に高価な吉野家ができたと聞けば、お前らそんなところでこれ見よがしに食ってる場合じゃないだろう、と言いたくなるし、その借用書は…と見るもの全てに文句が言いたくなるのは歳のせいもあるだろうか。
どうせ何も変わらないだろうし、と言って選挙に行かないのもよくないだろう、と思って投票してみれば、なにも変わらないどころか悪くなる一方だ。
なにかあって今の地位を追われても、どこかにぶらさがっていれば何もしなくても十分お金は入るし、都合よく目立たなくなる。
おっと、これからはあまりこういうことを言っているとやばくなるかもしれない。放射能はコントロールされている、と言っているが、本当にコントロールされているのはアホな国民だ、と独裁者は考えているようだし。
話は変わって、来年早々3月末頃にコーマック・ベグリーがまた来たいと言っている。前回見ることができなかった桜を今回は期待しているようだ。
あとはジョニー・リンゴとアンドリューが一緒に来たがっている。この夏、クレアーとゴールウェイで一緒にギグをした。
弟分のアンドリューはさらに磨きがかかってきたようだ…いろんな意味で。リンゴは愛すべき好人物だ。
彼らのことも考えてみたいが、こちらもアイルランド行きは真剣にかんがえなくてはならない。
91年のアンドリューとの出会い、マーティン・ヘイズとのギグ、トニー・マクマホンとのツァー、フランキー・ギャビンとパディ・キーナンとのトリオによるツァー、それらの集大成をまたやってみてもいいかもしれない。
時代は変わったし、ギタリストもいろいろ多彩になってきている。しかし、まだまだ僕自身のスタイルは、それはそれで成り立っているということがここ数年の間で実感できた。と同時にこれからのMareka&Junjiの活動のことも考えなくてはならない。他にないものを創り上げていくために更に努力していかなければ。
基本的に、アイリッシュ・ミュージックの知識を広げていきながら、自分達なりの音を創り出していく考えは変わらないし、そんなにいろいろなことができるわけでもない。
今年は、自分たちのレパートリーを整理、確認するうえでIrish Musicというコラムで演奏曲目を掲載してみた。豊富なレパートリーと、各曲目に関する歴史的背景などを模索することは大切なことの一つであるし、アイルランドのセッションに於いても一目置かれる存在となりうる。そのうえで、それまで演奏されてきたものと一味違うものを出すことが僕の信条だ。
2014年はどういう年になるだろう。
ありちゃんも、イサトさんも「64歳って体の調子の分かれ目だよ」と言っていた記憶がある。
健康には気を付けているつもりだし、うるさいのが近くにいるので、大丈夫だとは思うが、なんとか元気でいたいものである。
皆さんもどうか元気で新しい年を迎え、元気で新しい年を過ごしてください。
また、どこかでお会いしましょう。
追伸:2013年初頭のMusic in the Airそして10月発売になったThe Rambler.これらのCDをご購入下さった方々に感謝いたします。
なかなか各地に出向いていくことが出来ず、ネットでの販売も多くありました。中には返信がうまくいかずに御迷惑をおかけした方もおられると思います。また、ご注文されてから音沙汰がなく、こちらからご案内のメールをお送りしても連絡がつかなかったケースもございます。僕自身コンピューター世代ではないのでよくわからない部分も多々あります。
もしかしたらメールが届いていないのではないか。迷惑メールに入っているのではないか。あるいはライブ会場で購入されるチャンスもあったので、もうネット上では必要なくなったのではないか、返信は不必要とお考えになっているのではないか、等々いろいろ考えてしまいます。
しかしながら、これからもネットでのCD販売を続けていくことに変わりはありません。不具合が生じることもあるかもしれませんが、そんな時にはご一報下さるとありがたく思います。
勿論、ライブ会場でもご購入いただけます。お気軽にお声をおかけください。
おかげさまでThe Ramblerも好評発売中です。重ねてお礼を申し上げます。