セント・ニコラス教会でのコンサート出演もすっかりレギュラーになってしまった。
ホスト役のコーマック・ベグリー欠席時の代理として、必ず僕らがファースト・ハーフを担当することになったからだ。
今夜のセコンド・ハーフはアコーディオンがColm Gannonその奥さんで、コンサーティナ奏者のKelly Gannon
淡々とトラッドを演奏する姿は、ショーとして見るのではなく、本当にアイリッシュ・ミュージックを愛していて、本気で聴く人にとっては素晴らしいものだ。
この教会で、静かにトラッドを聴け、本物のオールド・スタイルのダンスが見れるというのは価値のあることだ。
そして、月曜日に続く、水曜日のセコンド・ハーフはパイパーのMick O’Brienと彼の娘さんであるフィドラー。名前が聴き取れなかったが、オール・アイルランドを獲得した人だ。
Mickはさすがベテラン。最後はエマのダンスと共に有名なマイケル・コールマンのTarbolton setで。
小さなステージ上、4人で立って演奏。あまりにステージが狭いのでミックの前に僕が立ち、娘さんの前に希花が立つ。彼女も180センチくらいありそうなので、もし希花が後ろに立ったらすっぽり覆われてしまう。
「あんたが前に行きなさい。それでないと全然見えないから」と言われていた。演奏が終わると4人並んで深々とお辞儀。もっとお辞儀しよう、とミックが促す。
心地よいパイプの響きが忘れられない日となった