今回は特にブルーグラスについて書いてみよう。
初めてのブルーグラスアルバムは「Bluegrass is oldies but goodies」という、見本盤としていただいた物。
何故そんなものが入っていたのかさっぱりわからないが、最初のフォギーマウンテンBDに度胆を抜かれたものだ。
(いろいろ調べてみると1963年と65年の2回、別レコード会社からリリースされているようだし、フォギーはB面の1曲目だったらしい。もしかしたらあまりの衝撃にB面ばかり聴いていたのかもしれない)
京都に出て初めて買ったレコードはスタンレー・ブラザースとレノ&スマイリーがカップリングになっていた物。たしかB面の最初がシャーロット・ブレイクダウン(レノ&スマイリー)だったような気がする。7フレット目にカポしてめちゃくちゃ高い音で派手に弾くものだった。
スタンレーではマスタートーン・マーチやクリンチ・マウンテン・BSが入っていたかな。
(これも調べてみたら1967年の発売らしい)
順番はまちまちだが、お気に入りとしてはカントリー・ジェントルメンのイン・コンサート。
ブルーベルなんか擦り切れるほど聴いた覚えがある。
記録では67年発売、とあるので、ひょっとすると高校の終わりごろに聴いていたのかもしれない。
大学1年の頃(関西では1回生という)友人と銭湯帰りにGoin’ to the Racesをハモったりしていた。
そう言えばビートルカントリーというアルバムもあった。
チャールズ・リバー・バレイ・ボーイズの演奏で確かエリック・トンプソンがギターで入っていた物。66年の作品だったらしい。
実に素晴らしいアレンジでブルーグラスの良さを最大に生かしつつ、とてもソフィティスケイトされたものだった。
元々ほぼ全員がハーバード大学やMITに通っていただけあって、その卓越したセンスが伺える。
フォギーマウンテンボーイズのカーネギーホールコンサートも聴かなくてはならないもののひとつだろう。
勿論、スタンレー、ジム&ジェシー、ジミー・マーチン辺りは軒並み聴いた覚えがあるので、どのアルバムが…ということはなかなか言えないが、それらはいまだに僕にとってのバイブルだ、と言えよう。
しかし、何枚かの見本盤(タンゴ、ジャズ等)の中でもし、僕がタンゴに興味を持っていたらどうなっただろうか?などと考えると、この出会いも不思議なものだ。