O’Carolan’s Ramble to Cashel
最も美しいハープ曲のひとつだ。
僕はジョディースヘブン時代から好んで弾いていた。
初めて聴いた時から、これ、ギターで美しく演奏してみたいな、と思ったものだ。
ある時、どこだったかな。サンノゼのどこかだと思ったが、アイリッシュ系の人達を集めたストーリーテリングとダンスと音楽の会があって、お客さんは300人くらい。お歳よりも随分いて、タイタニックに出ていたような人がいっぱい来ていた。
その中でギターソロとしてこの曲を弾いたら、終了後2人の歳の頃は90くらいだろうか…おばあさんが「いたく感動して国を想い出して涙が止まらなかった」と言ってくれた。
多分に曲の美しさもある。
これも僕らはMusic in the Airという2作目のアルバムで、すでにハープとギターで録音しているが、今回は敢えてハープのソロにしてみた。
Derry Air
恐らく世界で最もカバーされている曲のひとつだろう。
僕自身も最も好きな曲のひとつにあげることが出来る。
ただ、日本人にとっての「さくら」と同様、アイルランド人なら誰しも好きで歌ったり演奏したりするような曲ではない。
パブのセッションでこんな曲をリクエストしたら、ほとんどのケースいやがられるだろう。
ミュージシャンもだいぶ時間が経って酔いもかなり回ってきたら冗談のように演奏しだしたりすることもないではない。
ただ、ほとんど「しゃれ」だ。
この曲に関してはライナーでも少しだけ触れているし、コラム(カテゴリーでいうと、Irish Musicその174)でもかなり細かく書いた。
そのストーリーは日本で言えば、まるっきり「日本昔ばなし」だ。常田富士男と市原悦子の声が浮かんでくる。
ライナーではRory Dal O’Cahanという作者の名前が出ているが、彼の生まれは1580年とも1570年とも云われている。どちらにせよかなり昔の話だ。
名前もRolly だったりRoryだったりするが、どうやらRoryが正しいかもしれない。
春よ、来い
この曲についても、ほぼ日本では知らない人がいないのではないか、と思うくらいの名曲だ。
もともと、ハープで演奏するのがいいんじゃないかな、と思っていたところに、ちょっと真逆とも思えるバンジョーを合わせてみたらこんな風になった。
本家ではベースはリーランド・スクラ―が弾いていたんですね。
ダニー・クーチマーやラス・カンケルなどと共によく聴いていたものです。
みんなが知っている曲だけに結構演奏するのは難しい部分も否めない。
そこそこ長いこと二人で演奏しているが、春にならないとやらないので、ついつい忘れてしまう。
バンジョーのチューニングはどうだったかな?なんて想い出しながら…。やり始めた時にはスタンダードチューニングだったかもしれないけど今回はマウンテンマイナーを使ったかな。春も過ぎて暑くなってきたのでもう忘れたかな。
また練習しなくちゃ。
希花さんもいくつかのキーで演奏しているようだ。