FBで紅白の時の花嫁画像を見た。
その数時間前、省悟から電話があった。
僕がまだ北白川のアパートに居た時だ。
「おい、これからピーナッツやるからよく見ておいてくれよ」
ただそれだけの話だが、ピーナッツと云うのは何かというと、当時よく省ちゃんは口をすぼめてとんがらかすとちょうどピーナッツが二つに割れた断面のようになったことから来ている。
まだかなり痩せていたからなおさらそう見えたのかもしれない。
彼が40キロ台、僕が僅か53キロくらいだった記憶がある。
テレビを観ていると、出演者が入れ替わり立ち代わり、カメラに向かって突進してくる。
さぁ、クライマックスの番が来た時、僕は食い入るように画面を見つめた。
省悟が出て来て彼が言った通りピーナッツをやった。
ほんの一瞬だった。
僕は一人で笑いこけてしまった。
あの時、テレビの前で笑いこけたのは僕だけだっただろう。
つまらない話で申し訳ないが、映像を見て想い出してしまった。