静岡、京都の演奏会から戻って、あ、その前に雪が心配でお弁当や、御菓子類、飲み物を買って新幹線に乗り込んだ。
しかも勢いで随分高い「いづうの鯖寿司」まで買ってしまった。
雪は関ヶ原の辺りで流石に素晴らしく降っていたけど、新幹線自体は結局2分ほどの遅れだった。凄いことだ。しかも「2分の遅れでお客様には大変ご迷惑をおかけします」みたいなアナウンスが流れる。
つくづくよくできた国だと感じる。
さっき行った電車は昨日の2時に来るはずだった電車、とか、今日の2時に来る電車はいつ来ますか?みたいなことには天変地異でもない限り絶対にならない。
そんな感じでほとんど予定通りに戻ることが出来た大晦日。
少しゆっくりしながら、NHKが誇るほとんど小学生以下の学芸会を観る。
紅組だか白組だか、それも小学生っぽさが出ているような若手の区別のつかないグループたちがあんなことを真剣にやっているのがなんとも滑稽だ。
いや、なんでも真剣にやる、というのは素晴らしいことではないか!
しかし、あれが大衆に喜ばれているこの国の音楽事情は…これでは韓国にかなうわけないか、と思わざるを得ない。
いろんな意味で、この国は戦後の立ち直りから経済大国と云われ続け、そこにあぐらをかいてきたことが実は全てをストップさせてしまったんではないかと感じる。
もっとハングリーにならなくてはいけなかったんだろうな。
あの世紀の嘘つきが国のトップになってしまったことも不幸だったし、いまだにそれもある意味続いているような気もする。
学芸会からそんなことまで考えさせられてしまった年の終わりだった。
明けて2022年。
さて、コロナはどうなっていくだろうか?
やがては、インフルエンザ程度として考えても問題ない、という風にいくだろうか?
そうなってくれないとどうにもこうにも動きが取れない。
もう2年もアイルランドの連中と会っていない。あっちもこっちも大変だ。
そんな中、72歳を迎えた僕もあと何年生きるだろうか、などということも考えてしまう。
あんまり長生きもしたくないしなぁ…でも元気でいられるのだったら多少の長生きもいいか…などなど考えながら、それにはこのままではいけないかな?人生最後の賭けにでも出るか…いやいやそれほど切羽詰まったことを考えなくてもいいか、など考えを張り巡らせながら、伊達巻でも食べることにする。
お正月はやっぱり伊達巻だ。