何故か突然のラーメン。別に食べたくなったわけではない。
いつものウォーキングコースに、とあるラーメン屋さんがある。
そこにはほとんどいつも20~30人のお客さんが並んでいる。
店はとても小さく12~3人がカウンターに座れるだけ。中はとてもきれいで全く脂ぎってはいない。
作っている若い兄ちゃんはこの上ないイケメンで愛想も良い。
最初は「お、こんなところに料亭ができるのか」と思っていたらラーメン屋さんになった、というくらいの見かけのお店だ。
やがてオープンすると、普通に入るのにさほど困難なお店ではなかった。
店主もひとりで比較的のんびりやっていたようだ。
ある日、張り紙があって「ダクトが故障したのでお休みします」と書いてあった。
また、ある時はこのような張り紙があった「本日、仕込み中に指を切ってしまいました。なので、お休みさせてください」なんという正直な奴なんだろう。
ところで、僕はラーメンというものが別に好物ではない。
若い時はインスタントを含め、それでも時々食べていたが、やっぱりそれほど好きな食べ物でもない。
その昔、諸口あきら氏に連れて行ってもらった北白川の屋台は美味しかったが、それが後に天下一品として全国に進出したラーメンだった。
もうこの歳になるとちょっと胃に負担がかかるかな?
そんなこともあり、最近では2~3か月に一度か半年に一度くらいしか行かないが、行くところは必ず、そのお兄ちゃんがやっている店だ。
味がいい。ちょうど良い、というのか…。それに、店主に清潔感があって美しい。愛想が良い。今ではあと2人従業員を抱えているがみんな感じがいい。
敢えてお店の名前は明かさないが僕はここでしかラーメンは食べない。
しかし、本当に「久々に行こうかな」と思い立っても今ではなかなか入ることができない。
近所という利点はあるが、40~50分は並ばなくてはならない。
今日もウォーキングに出掛けるとお店の前にずらりと並ぶ人の列。
そして1時間ほどで戻ってくると、まだずらりと並んでいる。
ラーメンビジネス。体力も気力もかなり必要だろうし、探求心を持ち続けて行くのも大変なんだろうなぁ。