近所の豆腐屋さんでおからを買って、卯の花を作った。
一般的には調理前はおからと呼び、調理後を卯の花と呼ぶらしい。
たしかにおからを買ってきておからを作った、とは言わないか。
ただ、単におからが食べたくなったのだが、そのまま食べるはずがない。
僕はシイタケ、コンニャク、にんじん、ちくわ、最後にねぎをいれてシンプルに作ったが、沢山作り過ぎたので、少しだけ丸めてパン粉をつけて揚げ焼にした。
油も相当値上がりしているので、それで十分だろう。
味と食感はかなり良かった。
おから、というと思い出すのが「花山大吉」だ。
「素浪人、月影兵庫」の時代から僕が唯一楽しみに観ていた時代劇だ。
どうだったろうか。
彼は兵庫の時からおからが大好物だったのか大吉になってからだったのかよく覚えていない。
猫が苦手なのは兵庫だったかな。
焼津の半次は蜘蛛が苦手だったがこれはよく分かる。
昔のトイレなどにはやたらと大きな蜘蛛が居た。
それで入ることができなかった子供の頃を思い出すが、大きな蜘蛛は今でも怖い。
小さなピョンピョン跳ねる「ハエ取りグモ」みたいなのは可愛いので追っかけたりするが、その親蜘蛛が出てきたら…あ、いや、あれは子供ではないのか。
たかがおから、されどおから。そのおからでいろんなことを想い出したが、今日から3日ほどはおから生活になりそうだ。