ここらで休肝日を設けないといけないと思いつつも、少し街へ出てみれば朝からみんな楽しそうに飲んでいるし、気温も15℃くらい、風もなく穏やかな日差しに包まれて飲むには絶好のシチュエーション。
だからと言って朝からはちょっと無理。知った顔がいたら観光客に混じって身を隠し、そっと通り過ぎる。彼らのテーブルにはまだお昼前なのに空のグラスがズラリと並んでいる。
マナスの家では一本だけあったビールを分け合って、一度だけワインを開けたが、さすがに医者夫婦、節度をわきまえて飲む。
外へ繰り出したりもしない。
フェスティバルではみんなから「もう結構」というまで飲まされる。
ゴールウェイに帰ってきたらすぐまたお誘いが来る。
ありがたいことです。
そんなこんなで、ちょっと調べごとをしていたら面白い記事を見つけた。
経済学者の森嶋通夫、この人が25年ほど前に書いた「なぜ日本は没落するか」の中からの引用である。
国際的評価を得られない「哲学なき政治家」
政治家は国を代表して対外折衝をするがゆえに、自ずと国際的評価の対象となる。
しかし、日本の政治家の中に国際的評価を得るレベルの政治家は少ない。
政治、産業、教育、金融、あらゆる部門にわたって日本を、そして政治家の様子を見てみると日本の荒廃のおよその見当はつく。
今のような政治家があふれている日本に豊かな未来はないだろう。
政治が悪いから国民が無気力であり、国民が無気力だから政治は悪いままでおれる。
こういう状態は後50年は続くだろう。そうして私たちが引き出さなくてはならない結論は残念ながら日本の没落である。
偏差値型ロボット教育、価値判断を欠いた無機的教育を一刻も早く無くさなければならない。
とりわけ海外、欧米諸国偏重ではない、アジアとの交流をにらんだ教育体の確率が必要であろう。
日本はアジアから孤立しているばかりではなく、憧れている西欧からも利用しやすい愚かなアジアの国としてしか相手にされない。
かいつまんで書いてしまったが、やっぱりちゃんとした人はきちんとしたことを言うなぁ、と感心しきり。
僕みたいに日本の政治家は「○みそが腐ってる」なんて言わないなぁ。
さて、ちょっとたかりにでも行ってみるか。