1979年の9月2日に省ちゃんとロンドンデリー・エアーを録音した。
何故そんなことを急に言うかというと、またしても小林氏から「44年前」という珍しい記事が送られてきたからだ。
ナターシャーファン歴30年という(ほとんど産まれてすぐ聴かされた)…ちょっと待てよ。
30年前はほとんど僕がアンドリューと出会ってこの音楽に没頭し始めたころではないか。
とにかくそんな彼は僕よりも歌詞は良く知っているし、歴史にも詳しい。
送られてきたのは、シングル文庫のライナー。
ライ・クーダー大好きだった僕がレニー・カールソンとのアルバムを見つけて「こんなんしよう!」と省ちゃんに詰め寄って無理やり録音したものだ。
チェット・アトキンスのアレンジも好きだったが、特にFirst Nashville Guitar Quartetに於けるアレンジが相当好きだった。
そのアルバムは1979年。レニー・カールソンのものは1978年だったらしい。
チェットの演奏はかなりまっとうにツボを得たものだったが、一方でレニーのものはかなりジャジーな作りだったので「ほほう、こんなんも有りか」という思いで一生懸命コピーしたものだ。
確かこれ、始まってすぐ木田ちゃんから電話がかかってくる、というコント形式のものだったかな。コントでもないか。
僕はコラムのIrish Musicその174でこの曲に関してかなり詳しく書いている。どこまで信頼がおけるかわからないのだが…。
44年前の今日。まだまだ体力も気力も溢れんばかりの頃だったのかな。
そして、ライナーの最後にはこう記されてあった。
9月2日、上野タカラホテル317号室にて録音。ホテルの窓からは夏の暑さと、秋を告げる夕暮れ。