食品と気候

昨日、スーパーに行って、ある料金表示に思わずのけぞった。

三つ葉 9円 一瞬間違いではないのか、と思い、いつも居る店員さんのSさんに訊ねたら、「あら、本当だ。ねえねえ、これ合っている?」と、他の人に訊いたら「ちょっと訳アリできょうはこの値段。沢山買っていってね」とにこにこして教えてくれた。

でも、訳アリと言いながら見たところ、すぐ使えば全然問題は無さそうだ。

それでも、何に使うか、親子丼ぶりでも作るか。いや、そのために作るのもちょっとなぁ、これだけ買ってレジで9円払うのも恥ずかしいしなぁ、と思い、その時は買わなかった。

夕方になって、ちょっと親子丼ぶりというのが頭をよぎって、いっそのこと「たっぷり三つ葉の親子丼ぶり」などと考え、まだあるか分からないけど又行ってみた。

そしたら、まだ大量に有ったので4束も購入。

ちょうど他の店員さんTさんが居たので立ち話。「わたしも買っちゃいました」と言っていた。

さて、レジに行くといつものニャンちゃんが「あ、これあたしパクチーだと思って間違って買ったことがあるけど食べられなかった」って言っていたので、マイクのホットドッグ事件の事を話してあげた。

僕らにとっては三つ葉だと思ってパクチーを買ってしまう方がよほどインパクトがあるが、彼女にとってはその真逆なんだろう。

また、食の違いというのも、結構その国々の気候に寄ったりするところがあるんだろうなぁ。

アイルランドでお茶漬けを食べるほど味気ないものはない。

なんだろう。あの気候に合わないのだ。

もちろん水の違いなど大きな要因はあるが。

気候と言う面から考えれば、いちばん顕著なのは夏のソーメンだろうなぁ。

僕は一日パン食でもいいが、さすがに夏になるとちょっとソーメンは食べたくなる。

それは多分にただ暑いから、と言うだけではなく、やはり湿気とか、えも言われん空の感じとか、空気感かな、そんなものがそういう気持ちにさせるのだろう。

アメリカ南部の景色にはグレイビービスケット。

インドだったらやっぱりカレーなんだろうか。あそこで肉じゃがなんて食べても美味しくなさそう。

それにしても日本人の食に対する意識と言うものは凄いものが有る。

食に関する番組の多さには慣れてしまっているが、「大食い何とか」だけは世界の恥みたいな感覚がある。

さて、日本も東南アジア化してきたんだろうか。

しかし、フォーとかベトナムサンドイッチとか美味しいと思うが、アドボとかはまだ食べたいとは思わない。そう考えると結局好みかな。

食と気候、または食と景色…なのかな。

いや、もっといいタイトルが有った。食と風土。Foodと風土…これは決まった!