けむり

先日、何気なしに餃子が食べたくなり、ここは自分で作っても良いけど、たまには外食してもいいか、と思い、看板をみた事のある店に出向いてみた。

居酒屋っぽい感じで、まずいことに喫煙可という貼り紙が見えた。

ま、普通、分煙にでもなっているだろうと、期待して階段を降りてみた。

駅に近い、ビルの地下だ。

入り口で店長らしき若者が「いらっしゃい!」と大きな声で出迎えた。

「禁煙席でお願いできますか?」と訊くと「全席喫煙可です」と言うので「え、禁煙席ってないんですか?」というと驚くべき答えが返ってきた。

「うち、タバコがメインなんで」

おいおい、メインは餃子ではなかったのか…とは言わなかったが驚いた。

今どき、こんな店があることに。

料理人、味分かるのかな?舌を疑ってしまう。

タバコの煙モクモクの中で食事できる人の神経と味覚は、理解しがたいものが有る。

中は見えなかったが、ひょっとして従業員はガスマスクをしているのかも。

話は変わるが、地方のホテルなどでも喫煙ルームという階がある。あんまり変わらないか…。

そんな部屋に当たったら不運だ。

たまに禁煙ルームが一杯で、先方の主催者の方が自らも煙草を吸う人だったりすると、大きな問題だとは感じないのだろう。

以前、フロントでファブリーズをもらってふりまいたが一向に改善しないという事があった。一本を使い切っても効果なし。窓を開けても効果なし。

壁、ベッド、机、いす、カーテン、カーペット、ハンガーから電気コードに至るまで、全てが臭い。トイレットペーパーまでもが臭い。

この部屋では寝むれないが他にないのなら選択肢はないのか。

本当にタバコは困る。

今、僕の住んでいる処の駅前は、ここ数か月前から大きな工事をしていて、駅から少し離れていた喫煙所が駅のすぐ横に来ている。

そこは常に煙草臭い。

そこから出てくる人が前を歩くと…臭い。

やっぱり煙草を吸う人のアイデァなんだろうな。こんな駅の入り口、出口に近いところに、例えテンポラリーであっても喫煙所を持って来るっていうのは。

僕はそこを通らないと帰ることができない。

その辺りに「なんとかの証人」商人ではないですよ。彼らがニコニコして立っている。

非常に面白いことに、その仲間が道を隔てて立っている。

あれ、見張っているのかな。ちゃんと布教するかを。

或いは誰かに絡まれた時の用心か。或いはだれか引っかかったら、ハイエナのように群がってくるつもりなのか。

よく分からないが、面白いことにニコニコして立っている人達は寒空の下。

タバコの匂いがするようなところで…平気なんだろうか。

そして、見張りだか何だかわからない人達は、向かいの暖房が効いた建物の中に居ることが多々ある。

けむりとは関係ない話に飛んでしまったが、ま、あれも他人を煙に巻くような…、あ、いや、これ以上は止めた方が良いかも。

人それぞれ。

何はともあれ、キャベツ1000円もするんだったら、タバコ一箱1万円にしたらいいのに。