Irish Music その89

Jackie Coleman’s/Moving Bog/Ships are Sailing     Reel

  • Jackie Coleman’s

Jackie Coleman #1としても知られる名曲。ジャッキーといっても決して瀬戸内寂聴さんのことではない。美しいメロディだ。僕は3小節目にEmを弾くか、G6とするか、いまだに悩んでいる。どちらにしても美しい。Emは非常にまともだが、G6はメロディに対して独特な響きを提供する。結局のところメロディをA A’と考えるとEmを弾いておいて次にD onF#からG6にもっていくのがきれいではないか、という結論に最近行きついた。その逆でもいいが、やっぱり曲の成り立ちから考えるとEm/D onF#/Gという並びの方がいいようだ。Em11th Em11th on Bということも考えられるか。そこまで考えなくてもDADGADという調弦で自然にそんな響きを得ることが出来る。たったひとつのコードでもそこまで考えるのがギタリストの役目だ。自分たちの全てのレパートリーについて、これくらいの考えを持つべきだと思う”

  • Moving Bog

“すでに2回も出てきている。その49と、その53だ。何故か変わっていて頭から離れない曲である。最近聞いた話で、希花さんは初期にMatt Cranitchの教則本で学んだそうだが、ある人が(知人ではないが、その人の文章で)Matt Cranitchのお父さんMichael Cranitchから学んだ、と言っていた。偶然で面白い”

  • Ships are Sailing

“特にこれといって情報はないが、古い曲だ。結構初期に誰もが学ぶ曲のひとつであることは間違いないだろう。シンプルで美しいメロディだ。Drogheda Bay(Co.Louth)というBパートが全く同じ(人によりバリエイションが違う場合も当然ながらある)曲があるが関連性はわからない”

 Drogheda Bay    (Reel

  • Drogheda Bay

“ついでにこの曲についても調べてみたが、AndrewMaryのマクナマラ姉、弟がやっていて、そのままMaids of Galwayという曲に入っているのだが、ほとんど同じ曲みたいだ。これじゃぁ、ついでにこの曲に関しても書かなければならなくなってくるが、そこには別にTie the Ribbonsというそっくりなリール(Aパート、Bパート共に少しだけの違いはあるが)も関わってきてしまうしこの辺にしておこう。とに角かなり古い曲であることは確かだし、多分にフルート・チューンと云えることも確かだ”