Irish Music その116

Ryan’s Rant

以前書いたような気がしたが、コーマック・ベグリーが弾いていたものを僕が「なんだっけ?」と訊いたことがあるのでその時の記憶が残っているのかもしれない。この曲を最初に聴いたのはPaddy O’Brien, James Kelly, Daithi Sprouleの素晴らしいアルバムだった。これは僕にとってこの音楽のバイブルのようなアルバムだが、以前Edel Foxと見事に意見が一致したことがあった。彼女もよく聴いていたらしい。彼らはMan of the Houseからこの曲に行っているが、このMen of the Houseもバージョンが違う。明らかにBパートが聴いたことのないメロディラインだ。Paddy O’Brienの演奏には比較的そういうものが多いのだ。よく聴くとフィドルとアコーデイオンは微妙に違うメロディを弾いているが、それが心地よくぶつかっている。ややこしいメロディだし、人によってはGravel Walkと勘違いする現象もあり得るし、一体いくつのパートがあるのかもよくわからないくらいに似たり寄ったりのメロディを行き来する。メロディ奏者には面倒くさい曲かもしれない。