2018年春 アイルランドの旅 10

朝方からそこそこ強い雨が屋根を打っている。窓ガラスも叩いているので風もありそうだ。

7時頃起きて静かにしていると学校に行く子供達も起きて来た。

ミックの淹れてくれたコーヒーを飲んでいるとジョセフィンも起きて来て「お腹すいた?」と訊いてくれるが、まだ昨夜のチキンもケーキもお腹の中に残っている感触だ。

しばし歓談してからミックのハーモニカとのオールドタイム・セッションが始まった。

さすがに世界を股にかけた名うてのハーモニカ奏者だ。次から次へとご機嫌なオールドタイムをバンジョー&フィドルの音に合わせてくれる。このセッションはかなり高度なものだったかもしれない。

ジョセフィンもコーヒーを飲みながら一生懸命動画を撮っていた。

そんな最中に水道管の修理のために呼ばれていたパットもアコーディオン奏者なので、嬉しそうに仕事をしていた。

このような人がうようよいる。昼は電気工事屋や警察官。夜になるとパブでとんでもない腕前を披露する人とか。

パットも交えて5人で食事をしてからエニスに向かった。

アンドリューに連絡を取って夜9時頃からジョセフィンも呼んでどこかでセッションしよう、という話になったので、色んなパブを回って「ここ」と思うところで、という計画だったが、どこのパブでもセッションが繰り広げられている。

そして、ちょうど前のセッションが終わった11時頃、そーっとアンドリューと音を出し始めた。

久々のアンドリューだ。ジョセフィンもやって来て、非常に落ち着いた質の高いセッションをすることができた。

たくさんのギネスを飲んで戻ったのが1時半頃。明日は朝早くからダブリンに行かなくてはならない。