2018年春 アイルランドの旅 11

エニスからバスに乗ってダブリンに向かう。

今日は「Irish Traveller Ethnicity Celebration」というイベントでパディと演奏する。

場所はダブリンの電車の駅から歩いてすぐの所。行ってびっくりだ。こんなに綺麗な建物は世界の中でも稀だろう。

1680年に建てられたRoyal Hospital Kilmainhamというところ。なんでもイングランドが兵士のために建てた病院らしいが、その余りの素晴らしさに出るのはため息ばかり。

その病院の建物の中にある教会で演奏するのだ。その教会もかなり大きくて美しくて素晴らしい。

僕らは素晴らしいお寺や神社というものを見てきているが、西洋の教会や駅などを見たとき、そういうところにも芸術の価値を大きく感じてしまう。日本の建造物とはまた違ったものを感じて感動するが、それはひとえに日本人だから、ということだろうか。

外国人がお寺を見て感動するのと変わりはないのだろうか。

しかし、先日のアントワープの駅といい、今日来ているホスピタルといいその芸術性の高さには参ってしまう。

芸術性の高さというものも決して基準のあるものではないので、こういうことを思うこと自体が間違っているのかもしれないけど、日本の建造物は、その様式の素晴らしさはあるが、どこか暗い感じがする。どこまでも「わびさび」の世界だ。

外国人はそこに惹かれるのだろう。

しかしここは万人にとって一度は見る価値があるような気がする。

機会があったら有名な観光地とはまた別にここは必見かもしれない。

素晴らしい環境でお客さんの反応にも手応えがあり、音響の人もやはりこの音楽には慣れているのか、サウンドチェックも無しで素晴らしい音を出してくれる。

3人で30分の演奏を終え、先日、飛行機の中で無理な注文を付けた有名人、ダンカン・スチュアートも駆けつけてくれたのでみんなで一杯飲みにパブへ。そしてキアラン君のカーロウに向かった。

1時頃就寝。