帰国第一声

最近、カカオのパーセント表示が明記されたチョコレートをよく見かける。

先日90%カカオというものを購入して食べてみた。もう、チョコレートというよりも…。

その昔、小学生だったか、もっと前だったか、虫下しというのを食べた(飲んだ?)記憶があるが、あれって覚えている限りでは今回食べたものによく似ている。

あの時の虫下し、なるものも、まさにチョコレートのような形をしていたし、子供にも食べやすいように、ちょっと苦かったがそれほど抵抗がなかったような気がする。

記憶も鮮明なものと、明らかに間違ったものなど、いろいろだ。

扁桃腺というものはいつも腫れていて「扁桃腺肥大」というお知らせを健康診断の度に持たされたが、毎回、駿府公園のお堀に捨てていた。

というのも、扁桃腺手術というのがとても怖いもの、というイメージがあったからだ。

何だか、子供たちがみんなあごのところにトレイを持って並んでいると、その権威といわれる扁桃腺手術の名医がまるで魔法のようにチョンチョンと切っていく、というのだ。

すると持っていたトレイの中に扁桃腺がコロンと落ちるって…マジですか?

でも、そんな話をきいたような気がする。

そのことを希花女史にしたら「そんなバカな!」と一括(一喝)された。

僕が気にしていた恐怖はいったい何だったのだろう。

結局、扁桃腺はそのままだが、今のところなにも起きていない。

今はネットで調べればいろいろ謎が解けることも多いが、なんかモヤモヤしたままいつまでも考えているほうが面白いこともあるだろう。

父親の仕事の打ち合わせに付いていって喫茶店でコーヒーを注文した父に「一口」と言ってもらったものはこの世で一番不味かった。虫下しのほうが数倍もましだった。

それが当時ではとんでもない高いものだった、という記憶はあるが、50円だった、という記憶は定かではない。

もうちょっと先の時代になると、ちゃんぽんというものが50円だった記憶がある。これはしっかり覚えているし、カレーが80円だったことも覚えている。

さて、すっかり時差ボケからは解放されたようだが、何故かボーっとしているのは、ひょっとして湿気のせいだろうか。

楽器は驚くほど鳴らないし、耳は塞がれているような感触がある。

他にも道を歩いていて煙草の匂いが気になるのは、空気中の水分が多く、そこに匂いが張り付いているんだろう、と感じる。

タバコを吸う人はアイルランドでも多いのだが…。

帰国して約2週間。そんな風に頭があまりはっきりしないので、カカオ90%というもので少し刺激を、と思ったのが事の始まり。

また少しずつ何か書いていこう。