健康診断

この年になるとやっぱり健康診断は受けておいた方がいいと思うし、せっかく無料で受けられるものがあるのだったら利用しておいた方が良いかな。

でも、そんなもの受けるから病気が発覚して気持ちが暗くなるって考える人もいるみたいだ。しかし、知らずに進行していって…となるとそれによって長患いするよりもいいかもしれない。いや、いいだろう。

毎年、区から来る案内に従ってぎりぎりの3月くらいに行っていたが、今年は感染症のせいで2月、3月に病院を訪れることをためらってしまった。

なので、すっ飛ばしてしまったのだ。近々行こうと思っているが、万全の態勢で気を引き締めて行ってみよう。

さて、子供の頃学校で健康診断が定期的にあったと思うが、嫌だったのが検便。

今日は検便について書こうと思ったのだが、タイトルがそれじゃぁなぁ、という思いもあり、お茶を濁して書き始めてみた。

僕等の頃、トイレは水洗ではなかった。ここから先は希花さんとの会話方式。

「当時ほとんどの家庭はポッチャン式、和式トイレだった」

「え?じゃぁどうやって検便を取ったの?」

「マッチ箱を用意して」「え?何それ」「マッチ箱と新聞紙と割りばし。3種の神器だ」

「?」「まず新聞紙を敷いて、その上に落とし、それを割りばしでつまんでマッチ箱に入れる。その時横についたりしないように注意して、それをビニール袋かなんかに入れて学校にもっていく」

「名前はどこに書くの?」「よく覚えていないけどマッチ箱にあらかじめ書いたのかな」

「どこの家庭にもマッチ箱があること自体が不思議」

「しばらくして中学校に入ったら今度はプラスティック容器みたいのに変わったけど、蓋ができるようになっていて、でも、その蓋が時々塩梅の悪いやつがあっていくら閉めても、パカッ!と空いてしまうやつがある。そんな時はたぶんセロテープで止めたかも」

「考えられない!」

と、まぁ、時代の変化と云うものには、前にも書いたけど扁桃腺のことで希花さんに「そんなバカな!」といわれたように記憶違いというものも伴うのだろう。

が、しかし検便に関しては間違いなく3種の神器をよく覚えている。そして学校に持っていくのが恥ずかしかったのはよく覚えている。

僕は子供心に何故こんなことするんだろう、と毎回思っていたものだ。

女の子なんて嫌だっただろうな。でも意外とそういう時は女の子の方が度胸が据わっているのかもしれない。