久々の友人との会話

久しぶりにアイルランドに住む日本人の友人と電話で話をした。つい1ヶ月ほど前にも別な日本人の友人と話をした時、彼が「日本の政治行政のダメっぷりを今回のコロナでたっぷり見せつけられた国民は、もう少し政治に興味を持って投票率が上がるきっかけになればいいね」と言っていたがすでに4~5年前から信用に値するようなことは何も残してこなかったのでもう遅すぎるような気もしていた。

彼は日本から離れているし、いろんなことが見えるのだろうが、あまりにもしょうもないちっぽけな嘘、国民に対する態度の悪さとかは上手く隠ぺいされているのかもしれない。

国民も60年代のようにはならないし。

何もしていないわけではないだろう。何かしているんだろうけど、あまりに国民の本当の気持ちが理解できないせいか、やること、言う事のほとんどがズレている、としか思いようがない。

ところで、今回の友人は「鎖国」ということを口にした。

それは、勿論コロナからの話だが、それだけではなく、日本人としてのアイデンティティ、そして日本固有の文化に対するリスペクト、そういったものを見直すいいチャンスになるんではないか、ということ。うん、これは大事なことだ。

言っておくが例えばの話だ。でも例えにしてもなかなか面白かった。

海外に暮らしていると、日本と云う国のいろんな面がみえてくることは確かだ。

こちらも暫くは外国との交流は避けるべきだ、と思っていたので、中国など「我が国の政策に干渉するな」と言っているくらいなので、いっそのこともう中国の事は忘れて、メイドイン・ジャパンに徹し、国交を閉じてしまえば…勿論イギリスもアメリカも全ての国が結託して、などと思っていたところだ。現実的ではないが。

様々なことがチグハグになっているような、いや、現実を見たくないのか、やはりあまりに国民感情とかけ離れた暮らしをしているせいか、どうも政府の言うことははっきりしない。

「もう打つ手はないし、そろそろみんな感染してもいいだろう。私たちは守られているし、給料もボーナスももらったし、じっとしていれば私たちは大丈夫。国民に盾になってもらって時間を稼ごう。その間にいい薬でも出来たら、或いはみんな抗体を持つようになれば、来年のオリンピックはできるようになるかもしれない」

そんな心のうちが読み取れるようだが、そうでもなければ何の根拠も示さないまま、大きなイベント、GoToキャンペーン、なんていう発想にはならないだろう。

そんなことより、何とか数百年も続いてきた老舗や伝統職人らが支えてきたお店などを政府が守ってあげることは出来ないのだろうか。

誰か「私のボーナスを水害対策に使ってください。医療機関のために使ってください。日本の伝統復興のために使ってください」などと云う政治家はいないかなぁ。