The Strings収録曲よもやま話3

Sean O’Dwyer of the Glen

この曲は以前にもギターソロで録音したことがあるが、多くのギタリストにカバーされているものだ。

勿論、John O’Dwyer of the Glenというタイトルでもある。

自分なりにアレンジしたものだが、Dadgadの特性を生かしている、と思う。

まことにややこしいが、全く同じタイトルでセットダンスがあるが、聴いてみると全く違うように聞こえるが、何故かどちらかが基になっているんじゃないかと思わせる部分もあるから不思議だ。

この手のことはこの音楽を聴いていると結構な頻度で起こりうることだ。

悲しくてやりきれない / Her Long Hair

1曲目は、フォーク世代にはお馴染みの曲。なにも言う事はない。フォーク・クルセダーズと云うのは、思えば僕らがまだ高校生だったころ、1967年頃に初めて聴いたグループだった。高校生最後の年だったのかな。そろそろ進路を決めていて、京都に行くことを待ちわびていた頃だ。

ブルーグラスをやるぞ!と心に決めていながらも、京都にはこんな面白い人達がいるんだなぁ、と思ったものだ。

静岡と云う立地からどうしても東京に出ることが多く、関西よりも関東のフォークシーンの方が馴染み深かった。なのに何故京都を選んだのか。

それは多分父親が立命館の出身でなんとなく京都、だったのだろう。

立命、同志社はちょっと厳しいかな、と思っていたところに京都産業大学というところを見つけた。そして坂庭君と出会った。

2曲目のHer Long Hairというのは実際のタイトルはこうだ。

Her Long Dark Hair Flowing Down Her Back

これだけ長いと一行では収まらないので省略したが、このように表記する人も多くいる。

また、Flowing down her back and the colour of her golden hair was blackと云うのが作者が提示しているタイトルだという話もあるが、ほとんど冗談だ。

でも多分そう言ったんだろう。

美しいメロディのホーンパイプで、Junior Crehanのコンポジションということだ。

なお、1894年にFelix McGlennonが書き1944年にSong of Nevadaという映画でDale EvansとSons of the pioneersが歌った歌からヒントを得たのではないか、と云われてもいる。イントロはちょっと似ているかも。

歌のタイトルはHer Golden Hair was hanging down her back というものだ。

非常に興味深い。