この数日間で

僕にとって一番の驚きはナンシ・グリフィスの記事だった。

80年代、僕が最もよく聴いていたシンガーだったナンシ。

僕が居る間にベイエリアにやってきた記憶は無いが、知らなかっただけだろうか。

いや、もし来ていたら気がついただろうな。

アルバムはほとんど持っていたし、ビデオも毎日のように観ていたし。

オースティン・シティ・リミッツに出演した時のもので、Mary Chapin Carpenter,

Indigo Girls, Julie Goldが共演していたものも擦り切れるくらいに観ていたものだ。

Lone Star State of MindやGoin’ gone, Once in a very Blue Moonなどをよく聴いてPat Algerのテープ(カセットです)も手に入れていた。

そのナンシが亡くなる、という事は何故か自分の中に少しだけど空洞ができてしまったような気持にすらなる。

そしてもう一つの記事を今日、見てしまった。

ビル・エマーソンに関してだ。

83歳という年齢から考えれば、ないことは無いが…カントリー・ジェントルメンの来日は衝撃的なものだった。

バンジョーを弾いていた僕にとって、彼の卓越したプレイに触れたことは天にも昇る気持ちだった。

勿論、ビル・キースやエディ・アドコック、ベン・エルドリッジ JDクロウなど、多くのバンジョー弾きを実際にこの眼で見、聴いてきたその中でも彼のプレイは突き刺さったものだった。

そんな、シンガー、バンジョー弾きの訃報に続き、笑福亭仁鶴氏の記事も飛び込んできた。

70年代、毎日放送に出入りしていた僕らは、よく月亭八方、林家小染、桂きん枝、文珍 等とも交流があり、そんな中で仁鶴師匠ともよくお話したものだ。

様々な人の訃報は、この歳になれば当たり前のことかもしれないが、そうでもないこともある。