正月料金

近所の、良く行っている野菜やら肉やらを売っている店を覗いてみた。

そして、なんだかいつもより高い値段がついているな、と感じた。

別に店の悪意ではないと思うし、多分元々の流通の段階でそうなるんだろうと思うが、いろいろなもの、特に野菜関係が高いみたいだ。

想い出したことがある。

高校を卒業したての頃、確かクリスマスの時だったか、いつも一緒につるんでいたフォークソング仲間の三好君と清水までドライブした。

12月25日の夜。普通なら女の子と過ごすはずだが…?

仲良しの僕らは何故かそんな時に清水への道すがら、ある喫茶店に立ち寄った。

初めて入る場末の喫茶店。今なら絶対に入らないだろう…でも他が開いていなかったのかな?

入ってコーヒーをオーダーしたら、なんかイブの残り物みたいなケーキが付いてきた。

今日はクリスマスのサービスかと思いきや、それでクリスマス料金だ、というではないか。

クリスマスとは程遠い和風スナックのママみたいなおばさんがそう言った。

それで1000円くらいぼったくられた記憶がある。

今、そんなことがあったら大変だけど、世の中ある意味平和だったのかな。

そんなことを想い出しながら、いつもは50円くらいで売っている100円のバナナをつらつらと眺めた。

ここのバナナ、決して何も悪くなっていないのにたまに15円で売っている。

おじさんが「腐らすよりもみんなに買って行ってもらった方がいいからね」と言っていた。

こういうおじさんともすぐ仲良くなってしまう。

正月がひと段落したらまた15円になるかもしれない。