2022年 アイルランドの旅 33

今日は朝、歩いていて何気なしに空気の重さが違うことに気がついた。

もちろん、今日は湿気が多いとか、カラッとしているとかそういった感じは普通に分かるが、今朝の感じはとても微妙。

曇っていても少し晴れ間が出ているような天気だったが、何が違うと感じたかというと「風」だ。

決して風が吹いている天候ではなかったが、肌に当たるほんのわずかな風の重さが少し違ったような気がした。

これ、きっと雨になる、と思わずつぶやいてしまった。

それから約1時間後、しとしとと雨が降り出した。少し濡れるかな?程度の雨だったが、2時間ほどでまた曇り空に戻った。

段々デルス・ウザーラみたいになってきたかな。

この国は本当に自然豊かだし、そういう所にいると神経が研ぎ澄まされるのかもしれない。

そういえば、日本に呼んだアイルランドのミュージシャンたちは、誰もが方向感覚に異常に優れていた。

太陽の位置とか風向きで分かるんだろうか。もう船乗りの世界。

大自然の中で生まれ育った人々にとっては当たり前のことなんだろうか。

大自然の息吹を聞く力というものに優れているのかな。

聞く力といえば、恥ずかしげもなく国連本部で「聞く力」をアピールした、という我が国の首相。

ここまで来るともう………????世界の恥さらし?横でヘラヘラしていた奴も、爆睡していた奴も。

あ、いやあんまり他人のことをとやかく言うのは止めておいて、聞く耳でも持ってみようか。