3月

あの地震からもう13年にもなる。

いまだに復興とは程遠い場所もあるだろうし、戻れない所もあるだろう。

その間に多くの議員は自身の懐を満たすことばかりを考えてきた。

挙句の果てに「覚えていない」「公金として使用した」などの逃げ口上や、白々しい嘘の連発を繰り返している。

とに角13年。

あの時は本当に怖かった。

立ち上がることもできなかったし、全てが壁から落ちた廊下をどのようにして外まで出たのか、すら…それこそ「記憶にございません」

薄々思い出すのが、近くのオフィスビルから沢山の人が出て来て、みんなが公園に集まったこと。

その公園の前にあるアパートの室外機が、余震が起こるたびに激しく揺れていたこと。

その時はまだ津波という情報は入ってこなかった、と思う。

しかし、やっぱり地震というのは怖い。

あれ?と思ったらもうアタフタしてしまう。

それに揺れが収まった後もなんか揺れている様な気がする。

皆さんもそれぞれに怖い思いをしたでしょうね。

あの地震の次の日だったか、いや、少したってからか僕は電車に乗って何処かに向かっていた。

何処かの駅でドアが開き、一見労務者風(この文言、大丈夫かな)のおじさんが丸めた新聞を持って入って来た。

さほど混んでいなかったので僕のすぐ近く、向かい側に座った。

すぐに新聞を拡げ、食い入るように見つめていた。

やがて彼は大きな声で「勝てねぇもんだなぁ!」と呟きにしては大きな独り言を発した。

僕は咄嗟に「おじさん、また競馬でスッたか」と心の中で思ってしまった。

するとしばらくして引き続きおじさんが大きな声で言った。

「いや~、自然の力とは恐ろしいもんだなぁ…勝てねぇもんだなぁ」

東北の地震の頃になると必ずおじさんを想い出すが、あの日、本当に辛い思いをした人達、そして今も辛い思いをしている人たちがなんとか幸せに生きていけるように願っている。