このアルバムはハープとギターの演奏をメインにしたものです。
使用楽器であるアイリッシュ・ハープについては、アメリカ、ミネソタのレッドウイングにある小さな工房で作られているもので、約2年前、希花さんが工房を訪れた際、制作者とお話したことで、更にこの楽器が世の中に普及してほしいという思いが強くなりました。
使用しているのは、ラップハープと呼ばれている比較的小型のモデル名Brittany-22
というものでフルレバー(全ての弦にレバーが対応し、様々なキーで演奏可能)です。
比較的小型であることは素晴らしく、様々なキーとは言えども、リミテッドな部分も否めませんが、この音を実際に耳にすると、多くの方が「欲しいな、弾きたいな」と思うようになるという、不思議な楽器です。
ギターに関してはもう書くことはありませんが、使用楽器はローデン。北アイルランド製です。
長年マーチンギターを使用していましたが92年頃、このローデンギターに出会ってからはずっとこれです。
このアルバムでも全てDADGADチューニングでO-32cというモデルを使用しています。
ここまではアルバムの概要。
それぞれの楽曲についての解説はライナーに書き記しております。
ジャケットデザインについては、今までとはかなり違う印象を持たれるかもしれません。
これは是非楽しみにしていてください。
さて、僕らは既に次のアルバムに向かっていますが、今のこの状況ではいつコンサートを再開できるか分かりません。それどころかもう無いかもしれません。
既に小さな音楽会を開催している方達もいますし、それを否定する気もありません。
勿論、感染防止対策はきちんとなされているのだろうし、様々な意見を出し合った結果のことだと思うので。
ただ、僕の考えではやはりそれはなかなか出来ません。慎重すぎるくらい慎重にならざるを得ません。慎重すぎるのかもしれませんが…。
そんなわけで、ライブの予定が立てられない中、今年はすでに2枚のCDを計画しております。もしかしたら3枚になるかもしれません。
それで何とか皆さんとの間をつないでいきたいと思っております。
聴いていただいて、本当に僕等らしい演奏だと感じていただけるだろう音づくりに専念いたしました。
The stringsは5月半ばには出来上がってきます。
どうかよろしくお願い致します。