このところ、クロウハンマー用のバンジョーが売れているらしい。
売れていると言ってもたかだかバンジョーなので、なんていうこともないが。
ひとつにはブルーグラスでは人数が要るし、ひとりでもなんとなく楽しめる、と言ったところだろう。
それと勿論、リゾネーター付きは重い、というのが大きな理由のひとつだ。
そこに来て、今、密かに、いや密かではないがオールドタイムが見直されてきている感がある。
若手の演奏家が続々と登場し、またかなり質の良いオープンバックバンジョーの製造も盛んになってきている。
先日、川瀬さんから嬉しいお話があった。
そろそろ教室をまた始めてみる?という事だ。
確かにこの奏法は(なんでもそうだが)一筋縄ではいかぬものだ。
先ず、チューニングからして何種類も存在している。
これはかなり面倒な事だ。
それぞれの楽曲に最適なチューニングを見つけなければならない。
チューニングは最も大切な作業だ。
ドクターサウンドの小林君も言っていたように、バンジョーはすっきり合わない楽器だ。
12フレットで合わせたうえに19フレットでも様子を探らなければいけない、と。
ギターでもそうだが、チューニングメーターというものは基音のみ使い、後は和音で合わせていく。これが相対音感だ。
どちらにせよギターもバンジョーもバッチリは合わない楽器だと思っていい。
その上、特にバンジョーの場合チューニングを変えることで他の弦がかなり微妙だが上がったり下がったりしてしまう。
それと、フィドルチューンなどはキーも一応決まっている。
そんなことも含め、やはり目の前で見て聴いて覚え、そしてみんなで切磋琢磨して先に進んでいけたらいいと思っている。
伴奏があったりするとやっぱり気持ちいいので、ある程度弾けるようになったら僕が伴奏を付けたりしたら楽しいと思う。
そんなワークショップの場所を提供してくれる川瀬さんに感謝。
まだいつから始めるか決めていませんが、近いうちに発表致します。